絶対的ヒロイン。 【HQ】

第24話 ページ26

本当は告白までするつもりはなかった。

誤解を解きたいだけだった。

なのに、夕が告白してくるなんて。てっきり潔子さんのことが好きなのかと思っていたのに。

なんて心で思ったけれど嬉しかったことは事実で

目の前で顔を赤くさせてる夕を見て少し頬がゆるんだ。

『これで、私たちカップルだね？』

なんて夕の顔をのぞき込んで笑うとそうだな！と彼も笑った。

その後、部活帰りに縁下とも話をした。

「Aのこと好きだったよ。まあ、諦めるつもりではいたけど。」と言われた。

驚いたし私が泣きそうになった。

片桐さんにはばか、とだけ笑われてほかの人にはおめでとうと言われた。

とても暖かった。

最初こそマネージャーなんてやりたくなかったし
私みたいなモブには向いていないと思っていた。

でも


そんなことなかった。モブだと決めつけてはいけない。そう気付かされた。


私と同じような子がいたら知って欲しい。


モブみたいな女の子なんてこの世にいなくて、


みんな誰かから見れば可愛いヒロインになれてしまうってこと。

「A？どうしたんだ？」


『なんでもない。ただ、ヒロインっていいなって思っただけ。』





〜完〜

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