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第21話 ページ22

「Aはさ自分に自信無さすぎなんだよ」

そう言った縁下は驚いた顔の私を見て笑いながら言葉を続けた。

「日は浅くたってお前の性格はみんなわかってるよ。ちゃんと仕事もしてる。西谷だって見てる。それに」



「ヒロインがどうとか私は脇役だからっていっつも諦めてるんだろうけどヒロインってそもそも主人公のことだろ?お前の人生なのになんで片桐がヒロインなんだよ。そうやって逃げてるだけだろ?」


その言葉はいつもは優しい縁下からは考えられないほどキツい物だったけれど私は不思議と嫌ではなかった。

『逃げてなんて……』

そう言いかけると縁下が言葉をかぶせた。

「逃げてるよ。脇役でいれば傷つかない、ヒロインはめんどくさい。そうやって隠してきたんだろ?本当はかわいい子に憧れてたのに。」


図星をつかれた気がした。

脇役でいれば目立たない。

傷つかない。

ヒロインはめんどくさい。可愛くなくていい。

そんなふうに平凡な自分を保っていた。

けれどその結果は

ただただ劣等感で辛くなっていくばかりだった。

『……私だって可愛くなりたかったよ。西谷に似合うくらいの女の子になりたかった。』

気づけばまた涙が出てきた。

悔しかった。片桐さんに負けたことが

先にキスをされたことが


周りからチヤホヤされる片桐さんが

羨ましかった。


「ヒロインみたいだから泣きたくないって強がってたんだろ。いっぱい思い切り泣きなよ。」

縁下が頭を撫でてくれる。この前の影山くんよりもまた違う優しさを感じた。

それが心地よくてさらに私の涙腺を緩めていった。


結局私は鐘が鳴るまでずっと泣いていた。

_____________


『ありがとう縁下。私、今日の帰りに片桐さんと話してみる。』

何をするかわからない彼女。

でも私はそんな彼女と向き合わなきゃいけない。

「うん、そうしなよ。もう脇役だなんて思っちゃダメな?」

『わかってる!じゃあ部活で!』

そうして縁下と別れた。

私はもう脇役じゃない。


彼女もヒロインではないのだ。


私と同じ普通の女の子。

そう思うとなんだか彼女の気持ちもわかった気がした。


_____________
そろそろ最終回

文章がぐちゃぐちゃなので解説は最終回後のあとがきで……

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夢花(仮垢) - うぅ……うあぁぁぁぁぁぁぉぁ。゚(゚´Д`゚)゚。なんだよざぐじゃぁ"泣かせに来るなよおおおおおぉぉぉ。゚(゚´Д`゚)゚。最後泣いて自分でもびっくりしましたよ馬鹿!←良すぎると文句口調に入りますが褒めてるのでご安心を (2018年10月10日 3時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
塩ぱぴこ(プロフ) - ょぅじょさん» わー、ほんとでした!指摘ありがとうございます!みんなエンジェルになるよう頑張ってたので嬉しいですwww (2017年1月13日 5時) (レス) id: 599e7d8c09 (このIDを非表示/違反報告)
ょぅじょ(プロフ) - 最初の説明文でパクリではなありませんになっている気がします……間違ってたらごめんなさい!すごく面白くてみんながエンジェル状態w (2017年1月13日 1時) (レス) id: 9c14c30c14 (このIDを非表示/違反報告)
塩ぱぴこ(プロフ) - 莉歩さん» ありがとうございます!ノヤっさんいいですよね〜! (2016年12月26日 12時) (レス) id: 599e7d8c09 (このIDを非表示/違反報告)
莉歩 - ノヤっさん好きなので嬉しいです!ノヤっさん可愛すぎ(。>д<)更新頑張ってください! (2016年12月26日 12時) (レス) id: 9d05eb5ec0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩ぱぴこ | 作成日時:2016年11月10日 0時

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