6 ページ7
サッカー部の練習が終わって、シャワーして着替えてふとプールの近くを通りかかってみると、こんな遅いのにまだ泳いでる人が見えた。
淡い期待を抱きながら遠巻きに見てると、その人は水から出てきてゴーグルとキャップをとった。
…赤髪だ、
「まっすー！！！」
思わず叫んじゃって、まっすーがびくっ！！ってしてあたしの方を振り返った。
「…あ、手越？だよね」
「うんっ、」
プールサイドまで掛けていくとまっすーがタオルで体を拭きながら近づいてきた。
「もう大丈夫なの？」
「うん、もうすっかり！ サッカー部の練習もやってきたし！」
「サッカー部なんだ、そんな細っこいのに…」
「筋トレ頑張ってるもん！ …」
「ん？どうした？」
…ガタイがいいとは思っていたけど、ほんとに凄いカラダ。
がっしりした胸筋に、くびれた腹筋に、腕もムキムキだし……おもわず舐めるように見てしまって、顔が熱くなる。
「…顔赤くない？ 熱でもあんの？」
そう言って覗き込まれるけど、口元笑ってるじゃん。からかってるでしょ、もうっ。
まっすーがシャワー浴びて着替えてきて、もう遅いからって送ってくれることになった。紳士だなぁ、まっすー。
「…こんな時間まで練習して、身体壊さないでよ？まっすー」
「手越に言われたくないなぁ〜」
「あ、あたしはこないだはたまたま！いつも元気だもん！」
「ふふっ、そうだよな、ごめんごめん。引退前最後の大会近いからさ、後悔したくなくて」
そっか、まっすー3年生だもんね……
あと1年も、一緒にいられないんだ…
…後悔したくない、あたしも。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わらびもち(プロフ) - ゆりさん» ゆりさん、コメントありがとうございます…！ 書きながらシゲに感情移入しすぎて泣きそうになっていました…(？)あたたかく見守ってくださると嬉しいです！！ (2019年12月16日 20時) (
レス) id: a63c9a7a8f (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - こんにちは！とても素敵なお話をありがとうございます。まっすーと結ばれて欲しいけれど、シゲも幸せになって欲しい、と少女漫画なNEWSを楽しく拝読してます！ (2019年12月16日 6時) (レス) id: ce09a2a995 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わらびもち | 作成日時：2019年12月14日 22時
