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結局放課後まで寝ちゃったけど、元気になった!

慶ちゃんにお礼を言って保健室から出ると、シゲがあたしの荷物を持って待っててくれた!さすがシゲ!
 
「お前さ、さんざん前科あるくせになんで朝食抜くかね?」

「うう、ごめんって!」

「もっと自分の体大切にしろ!」

「ごめんなさいお母さん!」

「わかればよろしい!って誰がお母さんだ!」

口ではぶーぶー言いながら、あたしの荷物持ってくれてるし、車道側歩いてくれてるし、ちらちらあたしの顔色みてくれてるし、なんだかんだ優しいんだよね、シゲ。

「それにしても、まっすーさん近くで見ても派手な髪色してるよな、金髪の祐子のまえで言うことじゃねぇけど」

「シゲ、まっすーのこと知ってるの?」

「有名だよ、あの髪色で、めっちゃモテて、しかも水泳部で全国大会行ってるらしいよ。」

「そうなんだ!ガタイよかったもんなぁ…」

あたしを支えてくれた逞しい腕を思い出して、にやけてしまう。

かっこよかったなぁ…。

奥二重に、分厚いくちびる、胸の奥まで響く低音の声…

「なんだよ、惚れてねぇだろうな?」

ぽやぽやしてたら、シゲに言われて我に返った。

「えっ、惚れたかな?あたし」

「いや知らねぇよ。惚れっぽいから、まさかと思ってさ」

「惚れたかも」

「え、マジ?」

「うん。告白しよ、明日」

「明日!?相変わらず早まるな」

「善は急げじゃん!あたし頑張る!」

リュックも背負ってない身軽さで勢いのまま走り出すと、シゲが慌てて「病み上がり!走るなバカ!」 って追いかけてきた。足遅くて全然追いつけてない。

我ながら恋多き女なあたしは、昔から一目惚れしては告白して付き合って、目移りして、を繰り返してきた。

でもあたし的に遊んでるわけじゃなくて、ちゃんとひとりひとり真剣に好きなんだもん。

って話をシゲにしたらはいはいって受け流されるけど、ぜったいに恋をしてるほうが、女の子って可愛くいられるでしょ?って言うと、もう本に目移して返事すらしてくれないんだけど。

まっすー待っててね!あたしが告白するよ!

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わらびもち(プロフ) - ゆりさん» ゆりさん、コメントありがとうございます…! 書きながらシゲに感情移入しすぎて泣きそうになっていました…(?)あたたかく見守ってくださると嬉しいです!! (2019年12月16日 20時) (レス) id: a63c9a7a8f (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - こんにちは!とても素敵なお話をありがとうございます。まっすーと結ばれて欲しいけれど、シゲも幸せになって欲しい、と少女漫画なNEWSを楽しく拝読してます! (2019年12月16日 6時) (レス) id: ce09a2a995 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わらびもち | 作成日時:2019年12月14日 22時

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