14加藤side ページ14
「ん、ってヤベ、もう朝か！」
カーテンの隙間から差し込む朝日で目を覚ますと、横にはうつぶせでぐったり眠る小さな熱の塊。
…やっぱ下がんなかったかあ、熱。
夜通しで冷えピタを変えたり保冷剤を脇に入れたり、汗を拭いたり、甲斐甲斐しく看病はしたけれど、やっぱり一晩で解熱するのは難しかったようだ。
ベッドサイドの棚から体温計を取り出し、いまだ起きる気配のないてごしの脇に挟む。
ほどなく鳴った音にそっと引き抜くと、40度越え。
…今日は3人の仕事だ。てごしの調子がよければ、連れて行ってスタッフさんに見ていてもらう予定をしていたが、さすがにこれは病院行きだろう。
悶々と考えていると、顔だけこちらに向けていたてごしがうっすらと目を開けた。
「ってごし、わかる？ 大丈夫か？」
「………ん、」
「病院行こう。熱高すぎるから」
「ん………」
言葉を発するのもきついのか、小さなうめき声のような返事しかできず、反応も鈍い。朦朧としているのかもしれない。
とりあえず着替えさせようと、体の下に手をいれて起き上がらせると、まったく力が入っておらずぐったりともたれかかってきた。座ったままでいることもできずふらふらとしていたから、壁にもたれかかせながら着替えさせる。
目は潤んでいて、虚ろだった。焦りが募る。
俺の準備は秒で終わらせ、てごしを抱えて車に乗りこみながら、小山に電話をする。
「もしもし小山？今日手越ダメ。熱がすごくて朦朧としてんだよね、病院いってから行くわ」
『マジで！？大丈夫かよ……』
「大丈夫ではなさそう」
助手席のシートを全開に倒し、寝かせる。目はうっすら開いているがもう意識はなさそうだった。
なんで、こいつばっかり、こんな目にあわなきゃいけないんだよ。
やるせない思いを吐き出すようにハンドルを強く握り、揺らさないようゆっくりと病院まで車を出した。
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ぽよよよん(プロフ) - わらびもちさん» 完結おめでとうございます！こんなに一気に完結させるなんて尊敬です(>_<)(ダラダラと書く人)わらびもちさんが書くかわいい手越くん、これからも期待してます(^○^) (2018年5月28日 21時) (
レス) id: d866031783 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり(プロフ) - 読みました！なんか…こういうの書けるってすごいな…！私もがんばるのでわらびもちさんもファイトです！ (2018年5月28日 4時) (レス) id: 7d78faf193 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち(プロフ) - ぽよよよんさん» 前作の長編、大好きでしたo(*ﾟ▽ﾟ*)oありがとうございます、無理やり完結させてしまいました……笑 (2018年5月28日 1時) (レス) id: a63c9a7a8f (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち(プロフ) - ゆーりさん» はじめまして、ありがとうございます、そう言って貰えて本当に嬉しいです！深夜に完結させてしまいましたので読んでください！笑 (2018年5月28日 1時) (レス) id: a63c9a7a8f (このIDを非表示/違反報告)
ぽよよよん(プロフ) - わらびもちさん» えええ(>_<)それは嬉しいですっ！沢山更新してくれてありがとうございます！ドキドキする展開でたまらないですね(^○^) (2018年5月27日 22時) (レス) id: d866031783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらびもち | 作成日時：2017年11月19日 17時
