私と店員 ページ27
数日後。
私は清川さんと出会う前の日常を過ごしていた。
...正確には清川さんを避けていた。
メッセージにも反応していないし、コンビニも22時に行くようにしている。
改めて考えると清川さんとの接点って少なかったみたい。
防音シートを張り巡らせた部屋で実況を撮る。
最近の動画には必ず、第2回鎖国人狼+αをしてほしいというコメントが残されていた。
とてもじゃないけどもう一回やりましょうなんて言える状況ではない。
『...はあ。』
別に疲れているわけではないのにため息が出る。
時計を見ると22時。
そろそろコンビニに行こうかな。
スーパーに行ってもいいけれど、最近はコンビニスイーツを目当てに行っているからコンビニじゃないとだめ。
鍵とスマホと財布を持って家を出る。
22時。
いつもなら絶対にいないはずなのに。
「...お久しぶりです。」
彼がいた。
『...なんで。』
あれ以来避けていたから気まずい。
「いや、あの...、」
『...。』
どもっている間に、店の中に入る。
失礼だったかもしれないけれど、それどころじゃない。
目当てのスイーツをレジに持って行く。
今日は違う店員さん。
...昨日と違う店員さん、というほうが正しい。
「これ、俺のIDです。」
用意されていたのか、小さなメモに書かれた英数字。
その字は何となく見覚えがあった。
『あの。これ...、』
昨日と違う店員さんなだけで、知らない店員さんではない。
「この間は腕つかんだりしてごめんなさい。」
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ココア好きな人 - ふみさん» ありがとうございます。ぜひこれからも読んでくれると嬉しいです。 (2021年2月17日 22時) (
レス) id: 6c1b48cd39 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！2人の恋が叶うと嬉しいです！ (2021年2月15日 1時) (レス) id: 1952f281b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココア好きな人 | 作成日時：2021年1月28日 22時
