ゲーム実況、始めました。【キヨ。】

私と憧れの人 ページ18

『...あれ、』

通知が来た。



音的にDMが来たんだろう。

開いてみると、ドクンと心臓が鳴った。




『...キヨさん？』

そこには、私に向けたメッセージとは思えなかった。


キヨ。今度某人狼するんですけど、もしよければメンバーになっていただきたいです。


私に向けたメッセージなのか、

それとも別の実況者に向けたメッセージなのか。


わからないけれど、どっちにしろ返事したほうがよさそう。


A私に対してのメッセージでしょうか?


そっけないけれど、仕方ない。

緊張してるし、絵文字どころか日本語ですらまともに打てたか怪しい。



スマホをベッドに押し込み、考えていると通知が鳴った。

...最大にしてたの忘れてた。


キヨさんに対しての邪念を振り払おうとするけれど、うまくいかない。

いいや、メッセージ見ちゃおう。



もし、私に向けてではなかったとしてもしょうがない。

意を決してメッセージを開く。



キヨ。そうです。Aさんに是非お願いしたくて。



『...。』

この文面に対して違和感を覚える。



A私なんかでよければ、全然大丈夫です。

Aこちらこそ、ぜひよろしくお願いいたします。



今はどうにもできないので、とりあえず違和感は無視する。


でもこれだけは言える。




キヨさんは私の本名なんて知らない。

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