何故。 ページ2
ASide
「なぁ、A。頼むよ！」
どうしてこうなったんだろう。
時は遡ること十分前。
私は初試合からしばらく経って、バリバリ試合に出るようになった。
ランクにも時々だが出るようになって、沢山のファンも抱えている。
今日は試合は無いのでのんびりと日に当たりながらコーヒーを飲んでいた時だった。
のんびりした雰囲気から一変、ピンポンとインターホンが鳴る。
時たまにストーカーやら妄想で私を彼女だと錯覚してる奴が来るときもある。
レジェンドとなると世界に顔が知れ渡るから大変だ。
それらのこともあり、怖いからインターホンで誰かを確認するとオクタンとヒューズ、ローバやライフラインも居た。
顔見知りに安心して、鍵を開けて出る。
『はいはい、何の用かな？』
「よう、嬢ちゃん。ちょっとこの野郎が困っているらしいから助けてやってくれねぇか？」
『……オクタン、何かあったの？』
「それがよぉ……」
要約すればこうだ。
オクタンの存在が実家にバレ、早急に戻るように言われる。
だが、彼も譲らない。嫌だと断るも彼の立場は次期CEO。実家も必死だ。
あまりのしつこさに妥協して、パーティーになら顔を出してやる。ただし、友人も数人連れて行くと言ったらしい。
で、選ばれたのは良い家出身とサルボのヒーローであるヒューズ。
後はお留守番。
なら私はどういう立場だ？
『何でほぼ孤児みたいな私を呼ぶの？もっと美人でいい子がいるじゃないか。』
「それがなぁ、ウチの奴らがガールフレンドはいないのか。跡取りを産む妻はとうるさいんだよ。そんなの要らねぇと言ったら、だったらこちらで用意してやる。だってよ！腹が立つ！」
実家は後々の妻が欲しいけど、オクタンはそれを拒否。
ならばと適当な人をあてがうと。
まぁ、普通に嫌よね。
『ライフラインじゃ駄目なの？』
「嫌だけど、私は戦争成金の子よ。そんな私と次期CEOが付き合っていたら大スキャンダル。大混乱だわ。」
『で、残った人の中での適役は私ってこった。』
そういうことなら仕方ない。
何よりあてがわれた女性が可愛そうだ。
自分の意思なんて関係なしに勝手に付き合わされるのだから。
『その話、受けるよ。……大丈夫、猫をかぶればいい話だ。』
「ありがとな！メイクやコーデは姉貴とローバが担ってくれるそうだからな！」
メイクも気になっていたし良い機会だ。
『パーティーっていつ？』
「今日。」
『は？』
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おげげいげ - 夢者さん» コメントありがとうございます！良作だなんてそんな……応援、ありがとうございます！ (2021年8月4日 16時) (
レス) id: 2c07cc7f92 (このIDを非表示/違反報告)
夢者(プロフ) - Apex夢があまりにも少なくて更新停止だとかつまらないものが多いのですが、貴方様の小説はとても良作で楽しんで読ませて頂いてます。これからも応援してます。 (2021年7月28日 23時) (レス) id: f5c9ee6f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おげげいげ | 作成日時：2021年7月4日 16時
