カサブランカ・キス【Ren.M】

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鍵を開けながら、







夜帰ってくるの久しぶりだな、と考える。









いつも誰かしらの男の家か、







ホテルにいることが普通だし、







朝帰りになることが多いため、







夜に家に帰ってくることが滅多とないのだ。









部屋に入って、すぐに寝転びたい衝動を抑えながら







荷物をソファの上に置いた。









見慣れた部屋だというのに、







夜に一人で居ることに慣れていない私は、







なんだか知らない部屋にいるように感じた。






そんなことを考えながら、







とりあえず浴室に向かい、お風呂に入った。









お風呂から上がり、ゆっくりくつろいでいると







やっぱり寂しいと感じた私は、







きっと寂しさを埋めてくれるだろう人との







トーク画面を開いた。









０時を余裕で過ぎた、こんな夜遅い時間に







起きているかは分からなかったから、







まずはそれを、確認してみることにした。









茉耶起きてる?







?起きてるでー!どしたん?









すぐに返信返ってきたことに加え、







文字でも、その地方特有の方言を使う彼に







なんだか、安心した。









それに甘えることにした。

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