第１６話 ページ17
向井「え、嬉しかったん？」
と、真っ直ぐな目で見られた。
仲良くなったとはいえ、
いきなり見られると緊張する。
私「うん。嬉しかった。」
そう答えると何故か動揺する彼。
なんか、変なこと言ったかな？
向井「え、あ、じゃあさ！！
翔太くんに言われたから、とかじゃないんやけど
俺と友達になってくれへん？？」
私「え、いいの？
こんなやつで良かったら、ぜひ。」
向井「やったぁぁ！！
てか、なんかこれ、告白成功した時みたいやな！」
と、無邪気な顔で笑う顔を見て、
意識してしまった。
本当に告白したらどんな反応するんだろ？
今みたいな反応かな？
でも、すぐ泣くとこよく見かけたから
泣いちゃうのかな？
そんなこと考えてる自分に焦って、
ビックリする。
え、なんでこんなこと考えてるだろ。
そこからは冷静になって、
自分の気持ち悪さに引いた。
友達になってすぐこんなこと考える自分、
ヤバい。
ていうか、意識しすぎた。
彼はそういう人だって、
無意識でそんなこと言う人だ。
早く慣れなくちゃ。
そんなこと考えてると
無言の私に
焦った彼が声を掛けてきた。
向井「え、俺なんか変なこと言った？？
って、あ！！
いや、あ、そんな意味じゃなかってん！
うわぁ〜！！恥ずかしい！恥ずかしい！！
ごめんなぁ！？」
私「いやいや！意識しすぎた私が悪いから。」
向井「え、意識してくれたん？」
私「え、いや、あ、それはっ…」
焦って本音を言ってしまった自分に
呆れていると、
？「陽那ちゃーーーーん♡」
と言って後ろから
いきなり現れた彼が
抱きついてきた。
ベンチに座ってる状態で抱きついてきたから
自然と見上げたら
上目遣いになってしまうことを
自覚しながら彼を見上げた。
ま、普段でも身長差すごいから
見上げる体制になるんだけどね？(笑)
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作者名：ありゆき。 | 作成日時：2019年8月6日 17時
