第三夜 ページ5
30分ほどかけて俺の凄い所を、ほんの一部だが…ほんの一部だが、伝えた。
「それで日本一の忍びなんだぞ！」
『なるほど…』
「どうじゃ？俺と一緒に来る気になったか？」
『あなたの名前を教えてください』
え、全然関係ねぇじゃん
「いや、だからむて『それは、本当の名ではないでしょう。』…」
『本当の名を教えなさい。』
「…俺の嫁になれ。」
『いや、ですから本当の名を！』
「…なんと呼ぶ？」
『え、？』
「翔は、お前は俺をなんと呼ぶ」
『…刺客殿』
「はっはっはっ！」
使用人「誰だっ！」
ﾊﾞﾝっと音を立てて障子が開く
その瞬間に手裏剣を刺した。
これであと数分はもつだろう
「だから、俺の嫁になれ」
『いや、話が見えてこないんですけど』
「とりあえずは来い」
『え、ひぃっ』
翔を横抱きにするとスタスタと逃げた。
自分でも自分が良くわからないが、
今すぐに翔が欲しかった。
『あの、…』
「なんじゃ？」
『高いです！』
「ははっ、じゃあ飛ばすから捕まっとれよ！」
『いやぁ！もっと、ゆっくり！』
必死にしがみついて可愛いのぅ
と、言うことで少し悪戯を
「ほれっ」
さっき居た所より高く飛んだ。
『あぁ、…もぅ』
そんな風に翔で遊んでいると家に着いた。
「着いたぞ」
『此処…何にもないですね』
「な！？失礼だぞ、お前！」
『ふふっ、すいません…って、勝手に攫うあなたの方が失礼だわ』
「…」
『どうしました？』
「いや、…笑った顔も綺麗だな」
『なっ！？…何言ってるんですか、と言うか私を下ろしなさい』
「はははっ、照れておるぞ〜」
『うるさい！』
「ほれ、此処に寝て良いぞ」
『ありがとうございます』
「おう。それで、夫婦になろう」
『嫌でございます』
「何でじゃ！？」
『…』
「何でもするぞ？…金か！金ならあるぞ！苦労もさせん！」
『夫婦、になりたいのですか』
「お、おう！勿論じゃ！」
『私と、？』
「おう！翔がいいぞ！」
『…では、こうしましょう。』
「何じゃ？」
『まず、私を翔と呼び捨てにはしないでください。それと、毎晩私にお話を聞かせてください。』
「お、おう！翔殿。…それだけか？」
『私が満足するまで、ですよ』
「満足したら、夫婦になるか？」
『ええ、なりましょう』
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作者名：さんま | 作成日時：2018年3月14日 4時
