10.ひとさじの甘さ ページ44
.
「それでね…発注してたグッズの納期が遅れて、納入する店舗の人にすごい小言言われたの…お店のポップとかHPですごい宣伝してくれてたらしくて…申し訳なくて…」
hs「辛かったなあA〜お前は悪くないよ。俺たちのために頑張ってくれてありがとう。」
「うん…オッパ、話聞いてくれてありがとう…」
日本デビュー日に向けCDやグッズの販売準備、広告など、仕事は進んでいったが、マネージャーや翻訳などの普段やっている仕事内容と違い、不慣れなせいで失敗してしまうことも多くあった。
たまたまかかってきたヒョンソギオッパに話を聞いてもらい、少し元気がでた。
オッパは、向こうにいるときから私が悩み事がある時いつも相談にのってくれていた。
hs「Aが俺に話してくれるってだけで嬉しいから。
またいつでも電話してきな。
抱え込む前に俺にぶつけていいから。」
「…うん。いつもありがとうオッパ、大好きだよ。」
今でこそ忙しい日々の私の相談窓口、駆け込み寺になっているオッパ。
そういえば彼にこうして甘えられるようになったのは
いつの日からだっただろうか。
*
マネージャーになって2ヶ月目、私は初めての仕事、慣れない環境のなかで、ストレスを溜め込んでいた。
現場での仕事の途中、ミスをしてしまった私に先輩は気を遣い、外で少し休んでくるよう言ってくれた。
なんで上手くできないんだろう。
私を信頼して仕事を任せてくれている原田さん、社長や先輩たち、支えるべきメンバーに迷惑をかけてしまう。
私には向いていないのかもしれない。
現場のビルの裏口、植木や塀に囲まれて人目につかない場所で地面に座り込み、膝を抱えて一人で泣いていた。
hs「A…?」
後ろから声をかけられ恐る恐る目を向けると、コンビニでも行ってきたのか飲み物とお菓子を手に持ったヒョンソクさんがいた。
顔を上げた私をみて、何か思ったのか隣に同じように座って、持っている飲み物をクイッと飲む。
hs「……なにしてたの?」
「…ちょっと休憩してただけで、すぐ戻ります。ヒョンソクさんも戻りましょう?」
hs「俺は珍しく体が糖分欲してたからこれ買ってきたんだー」
194人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「KPOP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そんみ(プロフ) - いえいえ!!現在進行形で楽しくお話を見させてもらってます🥰無理せずに頑張ってください😊 (2022年7月29日 2時) (レス) id: 1fa7162acb (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - そんみさん» コメントありがとうございます!この間違いを2週間晒していたかと思うとお恥ずかしい限りです…ご指摘いただき本当にありがとうございます🥲 (2022年7月29日 1時) (レス) id: 5131eef7c3 (このIDを非表示/違反報告)
そんみ(プロフ) - 余計なお世話かもしれないですが、韓国語が여기になってます😣赤ちゃんの場合애기です😓気になってしまって…すみません😭 (2022年7月29日 1時) (レス) @page2 id: 1fa7162acb (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ŧ?"さん» コメントありがとうございます!他ペン推しの方にそう言っていただけるの本当に嬉しいです😭リクエストもありがとうございます(; ;)いま予定しているお話を書き終えたらチャレンジしてみます!これからもよろしくお願いいたします🙇♀️ (2022年7月13日 11時) (レス) id: 5131eef7c3 (このIDを非表示/違反報告)
ŧ?"(プロフ) - ジフン推しですが、アサヒのお話が今まで読んできた中で1番好きで、どうしても感謝を伝えたくなったので初めて感想書いてます!これからも楽しみに待ってます🥲もし良かったらジフンくんでキュンキュンしたお話読んでみたいです!失礼しました🙇 (2022年7月13日 3時) (レス) @page31 id: 8ccde03560 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りん | 作成日時:2022年7月12日 1時