君のためのメロディー

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side as.




正直今日一日、気が気じゃなかった。




いつもなら電話をかけてすぐに応じてくれるのに、

今日はいつまで経っても反応がない。



as『…なんで』



まさか、感染症にかかって病院に行ってるとか？

階段から落ちて気を失ってるとか？




それとも、俺のせい？




俺はよく人から「何を考えているのかわからない」と言われることがある。

感情表現が苦手なことは自分自身一番分かっていることだし、それに対して指摘を受けるのは仕方ないと思っている。





それでも、どんな時でも俺を見ていてくれて

しょうもないことを言っても笑ってくれて

何か言いにくいことがあると、真っ先に気付いて、話を聞いてくれる






こんな俺を受け止めてくれるAに、甘えすぎていたのかもしれない。





客観的にみれば、俺の行動は引かれても仕方ないもので、いざそれを実感すると自己嫌悪が止まらなくなった。




でも、




自分の反省点を受け止めてもなお、



あの子に嫌われたくないという思いが、強く残っていた。



Aから嫌われたら、俺はもうカメラの前で笑顔を作ることはできなくなると思う。



辛くて辛くて、消えてしまいたくなるだろう。






俺の悪いところ、ぜんぶ直すから



俺を嫌わないで



離れていかないで






グルグルと渦巻いた下向きな感情を抑えながら、折り返しの連絡を待った。



気付いた時にはそこから3時間も経っていたことに驚いたが、



Aからの電話を待ち続けた。

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