君のためのメロディー

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side jk.




ジフニの真似をしてカウントで起こそうとすると、不思議とすぐに体を起こし部屋に帰ったジョンファン。




「ふーーちょっと脚痺れてたんだ〜笑 ジュンギュヤこまうぉ〜」




そう言いながらソファで伸びるA。



ジョンファニの頭で隠れていた部分があらわになり、思わず目を逸らした。




「そういえばどうしたの？いつもは誰よりも早く部屋に帰るのに」


jk「…ジョンファニがずっと起きなかったら、おまえじゃ部屋に運べないだろ。」


「…優しいねジュンギュヤ。」




ちょっとお水もらうね〜

とキッチンに行くためにAが俺の前を通る。





その時フワッと、甘い花の匂いが香った。




これか。





次の瞬間、俺は水を汲むAの背中を引き寄せていた。





『わっ………危な…え、ジュンギュ？』


jk「この匂い、俺あんま好きじゃない」





ちらりと見えるうなじに顔をうずめながら話すと、くすぐったいのか身をよじるA



「くすぐったい…というかまず近い！」



頑なに離れない俺に呆れ、そのまま話を続けた。






「この香水、苦手だった？ごめんね」






苦手じゃない。むしろすごくいい匂いだ。

でもこれに、男が寄ってきているような、そういう匂い。







jk「俺の香水付けて」


「…？ジュンギュたしかにいつもいい匂いするし…いいよ、買ってみるね。」




無言でAから離れ、自分の部屋から愛用の香水と、ブランケットを持ってきて、肩から被せる。

大きいブランケットは、Aの膝くらいの長さまでカバーした。





jk「これ、明日から付けてきて。

あと、宿舎にいるときその短いの履くならこれかけてて。

風邪ひくだろ。」





自分勝手な俺のお願いをすぐに聞き入れてくれるAに気を良くし、再度腕の中に収めた。





こうやっていとも簡単に抱きしめられてしまう君は



自分では自分を守れていると思っているのかもしれないが、男からしたら隙だらけなんだよ。





だからどうか、そのままの君でいいから、


俺たちの傍にいて。






直接優しい言葉をかけたりできないくせに、


一丁前に独占欲をチラつかせてしまう。





最初からとっくにこの子に惚れていたのに、


不器用な愛し方しかできない俺を、



君はどう思ってるんだろうか。

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