甘いｷﾐと。【名前変換】 (ページ23)

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Sweet...23 ページ23

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涼介「さっきまでいたのって2年のﾔﾂだよな。」

裕翔「あぁ、多分Aちゃんのこと好きなんだろ。」

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Aちゃんが手を振り返した後、

ﾎﾞｰﾙを涼介と蹴り合いながらそんな会話をする。

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頬を膨らましながら、男子を怒っているAちゃんを

偶然見た時、何か複雑な気持ちになった。

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だから、俺に気づいてくれるまでずっと見て

手を振った。

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「裕翔先輩、頑張ってくださいね!」

裕翔「ありがとう。」

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こうやって手を振る感じとは全く違う。

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涼介「なーに、考えてんだよ。」

裕翔「夜ご飯のこと。」

涼介「何だそれ?」

裕翔「涼介は分からなくていいの。」

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俺とAちゃんしかわからない会話。

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裕翔「じゃぁ、みんな集合!」

「ﾊｲ!」

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部活動開始時刻になり、

今日のﾒﾆｭｰを部員に伝える。

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ﾌｪﾝｽ越しに見えるAちゃんが

お友達と帰っている姿。

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なぜか、俺の声は少し大きめになる。

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そして、Aちゃんは校門から出る寸前に

足を止めて、俺らの方を振り返った。

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どうしたのだろう?

そう思いながら、部員に話をしていると……

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「裕翔先輩、涼介先輩、頑張ってください」

そんなことを口ﾊﾟｸで言っていた。

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声を出していなくても、口の形でわかる。

涼介も見ていたらしく、明らかにﾃﾝｼｮﾝが上がっていた。

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