甘いｷﾐと。【名前変換】 (ページ21)

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Sweet...21 ページ21

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裕翔「Aちゃん、誰かに用事?」

あ「あっ……裕翔先輩……!」

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声をかけると、手に持っていた何かを

俺の前に差し出した。

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裕翔「これ……俺にくれるの?」

あ「き、昨日の……お礼です。」

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涼介「あ、クッキーじゃん!俺には?」

裕翔「だから、後輩にたかるなって。少し分けてやるから。」

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涼介「卵焼きちゃんからクッキーちゃんか。」

裕翔「だーかーらー、Aちゃんね!」

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Aちゃんは俺らの会話を聞いて

笑っていた。

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ﾄﾞｸﾝとまた鼓動が高鳴った。

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裕翔「ありがとうね、わざわざ。」

あ「い、いえ……こちらこそ昨日はありがとうござい……ました。」

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深く頭を下げると、Aちゃんは

俺らの教室を去っていった。

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涼介「裕翔、顔ニヤついてる。」

裕翔「そりゃ、こんな可愛いの貰ったら……」

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涼介「とかいって、本気でAちゃんのこと好きなんじゃないのー。」

裕翔「別に涼介には関係ないだろ。」

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赤色のリボンを外して、俺はクッキーを口にした。

甘い味が口の中に広がり、幸せな気分。

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涼介「俺にも一つ頂戴。」

裕翔「仕方ねぇな……」

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涼介「お、手作り!美味い!」

裕翔「本当、お礼でここまでしてくれるって……」

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涼介「健気だよね、こりゃモテるね。」

裕翔「だと思うよ。」

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涼介「すでに彼氏いたりしてね。」

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その一言で違う意味で

俺の鼓動はまた強く高鳴った。

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