岩本照が好むのは ページ4
俺は今日は酒が飲めない。ちょっと家まで距離があるふっかたちを送っていかないといけないから。
べつにいつものことだし、ラウだって飲めないんだから特に苦痛ではない。飲めるときに飲めばいい。
…だけど。
A「…ひかるくんがお酒とりました」
岩「もうだめ、のんじゃ」
A「やだぁ、まだ飲むんですぅ、飲めるんですぅ」
岩「うわっ、あぶな！」
明らかに酔った様子のAちゃん。前に飲んだときは強いなーと思っていたけど、考えてみれば一種類をずーっと飲んでた。
今回は、いろんなお酒飲んでたから…酔いが回ってしまっているらしい。
もう飲ませまいとお酒の瓶を高くあげる。そうすればAちゃんには届かないから。
…って思ったのに、取ろうとしがみついてきたAちゃんにバランス崩して、後ろに倒れて、尻餅をついた。
ら、上に乗っかってきたAちゃん。
いつもは顔ごと上をむいて話すから、そんなに気にならなかったんだけど…
A「ひかるくん、おさけとっちゃだめですよ？」
上目遣い…やば！
しかも俺の服をぎゅって掴んで言うから…破壊力凄まじい…
岩「…お酒あげるから、ぎゅってしてもいい？」
A「にゃは♡もちろんですーっ！ぎゅーっ」
あーーーぽかぽかする…やわらかい…ちっさい…かわいい…
やっぱ俺、ちっさくてかわいいのが好きなんだな…
A「ひかるくん、おさけ、ちょーだい？」
岩「…はい、どーぞ」
阿「いやいやだめだから、ほら照、瓶よこして」
A「あっ、あべちゃぁん、」
宮「ほら姫、離れて」
佐「照、流されちゃだめでしょ！」
引き離されて、よかつた。あのままだと…いや、落ち着け俺。
岩「ヤバかった…気を付けろ、破壊力ヤバイぞ」
阿「もう帰り支度進めた方がいいかもね」
渡「あっ！ちょ、涼太！」
宮「姫は可愛いね」
翔太の声に視線をむけると、抱きつくAちゃんと、やさしく抱き締めて頭を撫でるだてさん。
ちょっと！！！俺らの話聞いてよ！！！
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年2月27日 11時
