～Magic Shop～ (ページ46)

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『…ソクジンさん』

ここはどこだかわからない

けど、そんなのどうでもいい

目の前にソクジンさんがいるから

JN「Aちゃん…」

今すぐ、抱きつきにいきたいのに

足が鉛のように動かない

JN「Aちゃん、ごめんね」

なんでソクジンさんが謝るの？

『そんなの、私こそ…私のせいで…』

思い出して、また泣きそうになる

JN「大丈夫、Aちゃんのせいなんかじゃない」

顔を上げると

いつもの笑顔でそう言ってくれるソクジンさんに

また涙が流れる

JN「泣かないで、本当なら涙拭ってあげたいんだけど」

そう言ってこっちに歩いてきたソクジンさん

JN「Aちゃん、俺からのお願い」

『…何ですか？』

あなたのお願いなら、何でも聞く

JN「…幸せに、なってね。ジョングクをよろしく笑」

微笑んで言うソクジンさん

『…やめてください……』

JN「俺の事なんか、忘れて、『嫌だ！』」

『忘れられない、忘れたくない』

自分でも

こんなに愛情が芽生えるなんて久しぶりで

でも、それほど大切な人で

失いたく、なかった人

JN「俺のお願い、聞いて」

『好き。ソクジンさん、大好き。』

今、伝えないと

JN「…笑いきなり、笑ありがとう」

「俺も、ダイスキ」

「ごめんね」

最後は、いつもの笑顔で

私の前から消えていった

「Aヌナ」

次に聞こえたのは

私の横に座っていた

ジョングク君の声だった