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弔の部屋のベッドの上に横になってみたけれど、落ち着かない。
何時間経ったんだろう。
ふと時計を見てみると、まだ数十分しか経っていなかった。
弔に買ってもらった大きなぬいぐるみをぎゅう、と抱きしめたが、それは私の腕をその身に埋めただけ。
温もりは、ない。
(…それにしても)
ぬいぐるみといい、姿見といい、本といい、随分と私の物が増えたものだ。
ここに来たばかりの頃は、最低限のものしか置かれていない、生活感のない部屋だった。
生活感がない、というよりはあまり此処を使用していなかったような感じか。
それが今では、(主に私が選んだ)雑貨によって可愛らしく彩られている。
いや、
『変わったのは私も、か』
ここに来てから、自分の中に閉じ込めていたホントの自分が少しずつみえてきた。
欲しいものは何でも手に入れたい。
手にしたらすぐ飽きちゃうけど、たまに飽きないものがあるから楽しい。
気に入ったら、絶対手放したりなんてしない。
そのためなら何だってするし、何だって犠牲にする。
弔を手放さないためなら、私はイズクも、カツキも、オールマイトにも、神とだって戦ってやろう。
そんなことを考えて、自嘲気味に笑った。
私は案外幼稚で、ワガママで、冷酷な奴だった。
弔に、似たのかな。
ううん、元々似てたのか。
だから彼は私を連れてきた。
私が、このヒーロー社会を否定するに値する存在だから。
自分と同じ存在だから。
ただ、それだけ。
それ以上でもそれ以下でも、ない。
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あかね - 私の夢主の名前が紅月なので、私は紅月紅月 になってとても驚きましたw (2020年9月27日 21時) (
レス) id: bb192a1a19 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの少女 - 読んでてすごく面白いと思いました。これからもがんばってください！ (2019年8月6日 2時) (レス) id: e0a9634d23 (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - 幸哉さん» コメントありがとうございます！甘い展開というよりかはストーリーメインなので、これからも楽しんで貰えたら嬉しいです！ (2019年5月9日 22時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
幸哉(プロフ) - あれ…？死柄木推しじゃないのになぜか読み進めてしまいます…！ (2019年5月9日 22時) (レス) id: 809d850eff (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - akuaさん» ありがとうございます。とても励みになりました(^^) (2019年5月9日 15時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のえたん x他1人 | 作成日時：2018年10月28日 15時
