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『綺麗。きれい。キレイ。
容姿って、そんなに大切？』
「なに、イヤなの？」
『キライ。みんな勝手に羨んで、憧れて、妬むもの。それが汚くて醜くて、キライ。』
「女って綺麗って言われたら喜ぶもんだと思ってた。」
『弔は綺麗だよ』
「…嬉しくねぇ」
眉をひそめて顔を歪めた。
それが面白くて、クスクスと笑う。
灰色がかった水色の髪も、血を煮詰めたような色の瞳も、白い肌も。
綺麗。
弔は、綺麗なの。
『そうだ、今日行こうよ。お買い物。
いいでしょ？弔、黒霧さん。』
「おやおや。随分といきなりですね」
『だってこんなにニュースで大騒ぎされてるんだもん。そんな時に外出るなんて楽しそうでしょ』
だって、誘拐された雄英生がすぐ身近にいるんだよ？
それも誘拐犯と一緒に。
きっと皆は気づかない。
なんて愉快なことなんだろう。
そんな私の考えを理解したかのように、弔は器用に口元だけ歪めて、笑った。
「恐ろしい女」
ふいに口から出たようにも感じたそれは、どこか嬉しそうに弾んでいる。
「見た目とは正反対だ」
さらり。
白く長い指が、髪を掬った。
視線が交わる。
彼の紅くて綺麗な瞳に映る私は、以前よりも大人だった。
『そうしたのは弔でしょ？』
「ははっ、そうだな。
白い奴ほど、すぐ染まる」
満足そうに笑って、私の首元へ噛み付いた。
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あかね - 私の夢主の名前が紅月なので、私は紅月紅月 になってとても驚きましたw (2020年9月27日 21時) (
レス) id: bb192a1a19 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの少女 - 読んでてすごく面白いと思いました。これからもがんばってください！ (2019年8月6日 2時) (レス) id: e0a9634d23 (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - 幸哉さん» コメントありがとうございます！甘い展開というよりかはストーリーメインなので、これからも楽しんで貰えたら嬉しいです！ (2019年5月9日 22時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
幸哉(プロフ) - あれ…？死柄木推しじゃないのになぜか読み進めてしまいます…！ (2019年5月9日 22時) (レス) id: 809d850eff (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - akuaさん» ありがとうございます。とても励みになりました(^^) (2019年5月9日 15時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のえたん x他1人 | 作成日時：2018年10月28日 15時
