ろく ページ7
。
「もしくは、手を突っ込んで掻き回したい。
ベチャベチャハンバーグをこねるように」
了さん、ハンバーグなんて作んない癖に。
……話長いだろうなぁ。座っちゃだめかな？
それどころじゃないってのは知ってるけどさ。
「了さんお願い！
一緒にハローワーク行くから、
他の就職先探そう？ 花屋はどう？」
慌てたように声を張る百さんの言葉をスルーして話を続ける。
クレープ屋さんも悪くないなんて言う百さんに了さんがクレープ作ってる姿を思い浮かべればまた寒気がしてしまった。
なんか変な薬とか入れられそう。
「……星影を叩く材料なんてないだろ。
あそこは事務所とタレントが密だ。
屋台骨を揺らすネタなんか、誰も……」
「……、千葉サロン、です」
百さんの言葉にチラりと私を見てくる了さん。
1つため息をつけば了さんの隣に間を開けて座る。
近くにあったクッションを抱いて。
「正直、あそこはスキャンダルのかたまりです。
公然の秘密で許されてるのは、
星影の力と……千葉志津雄さんの名前があるから。
小さな事務所の無名俳優さんがやったら、
まぁ……悪く言われて業界から追放されるネタです。
……、逆風を吹かせると一気にバッシングが吹き出すのでは……？」
「暴露する人物も押さえてる。
君たちが驚くようなビッグネームだ。
今までのように、週刊誌の小ネタじゃ終わらない」
私が言った言葉に付け足すように言う了さん。
そのビッグネームが誰なのかはやっぱり教えて貰えなかった。
無駄に顔が広いんだよなぁ……了さんって。
「……誰が暴露する？」
「ないしょ」
百さんの問いに当然かのようにそう伝える了さん。
私の方を鋭い目付きで見られた。
教えろってことだろうなぁ……。
私が知ってたら良かったんだけど……。
「……私も教えて貰えてないんです」
「当然じゃないか！
だってAは僕を手伝ってくれないからね！
どうせ無意味に説得しに行くんでしょ。
あぁ！ もしかして自分の身体と引き換えに辞めてもらおうとか？
わぁ！それはそれで見てみたい気もするね！」
私と了さんの会話に驚いた表情を見せる百さん。
あぁ、やっぱり私と了さんグルだと思われてた…？
まぁしょうがないか……。
。
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瑞季(プロフ) - 設定とかお話の内容含め全部好きです！！更新楽しみに待っています！ (2020年12月27日 20時) (
レス) id: 9a6f3d90f9 (このIDを非表示/違反報告)
伽羅(プロフ) - ZOOLの作品少ないのでとても嬉しいです！！！！ (2019年6月10日 18時) (レス) id: 60bb255aa1 (このIDを非表示/違反報告)
煽りんご(プロフ) - 天羽さん» わー!!ありがとうございます!!めっちゃ嬉しいです!!ムラのある更新ですが宜しくお願い致します…!! (2019年4月18日 18時) (レス) id: 5566959393 (このIDを非表示/違反報告)
天羽(プロフ) - 好きです(唐突な告白)この作品の設定めっちゃツボです…！更新お待ちしておりますっ。 (2019年4月16日 19時) (レス) id: e9676fecd9 (このIDを非表示/違反報告)
Bunny(プロフ) - はい！勿論です！(*^^*) (2019年4月15日 7時) (レス) id: bb6aeb5ac9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煽りんご x他1人 | 作成日時：2019年4月12日 0時
