期待 ページ9
西谷side
家に帰り、後は寝るだけって時にふと思いついた。
ネットで調べれば、少しくらい烏野自動車についての情報が得られるのでは？
Googleを開き検索窓に文字を打ち込む。
西谷「か、ら、す、の...じ、ど、う、しゃっと...」
ピコンッ
西谷「大地さん...？」
珍しく個人トークで連絡してきた大地さん。
なんだろうと思いすぐにLINEを開く。
大地西谷、烏野自動車のこと思い出したぞ。
ドキッ
胸が鳴る。
こんな偶然があるのか...？
大地さんの彼女の友達という人は女だよな？
上手くいけばまたあの人に...
会えるかもしれない。
会えたらどうすんだよ、俺。
告白する？
会ってすぐ告白なんて気持ち悪いだろ。
友達になる？
年下のガキの俺なんかと友達になってくれるだろうか。
その前に、その人に彼氏がいたら？
俺は眼中になしだろ。
色んな考えが巡る頭をブンブンと振り、こみ上げる思いを落ち着かせる。
西谷「また...あの笑顔が見れるかな...」
1人、部屋で呟く。
また今夜も寝れないかもしれない。
明日は寝坊しない様に目覚ましをしっかりセットする。
鼓動の速い心臓。
電気を消し、布団に潜り込む。
パッチリと覚めてしまった目を強く瞑りなにも考えない様にする。
フワフワと意識が遠くなっていく。
あぁ、今日は寝れそうだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
誰だ？
光が眩しくて、顔が見えない。
？「見てるよ、ちゃんと男として。」
女の人の声。
俺はこの声を聞いたことがある。
この人は何を言っているんだろう。
俺はどこから見ても男だろ？
ふわりとその人の髪が揺れる。
顔が見たくて、手で光を遮ろうとする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ジリリリリリリリリリッ
西谷「夢...？」
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作者名：あっぷるん | 作成日時：2020年2月13日 17時
