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お父さん ページ14

澤村side


好きな人を目の前にして緊張しない西谷は凄いと思う。


西谷「大地さんはバレー部でも親父なんすよ」


A「てことは、西谷くんもバレー部なの?」


西谷「夕でいいっすよ!リベロやってます!」


A「夕くんね!生憎私、運動苦手なの。リベロってどういうポジションなの?」


隣に座る西谷とその向かいに座るAちゃんの2人で楽しそうに話をしている。


美月「いきなり名前で呼べるなんて、本当、肝が座ってるわ...」


なんて言いながらいつもよりも優しく笑う美月。


澤村「本当だな。名前で呼ぶのに苦戦した俺たちとは全く別次元だ。」


美月「この2人、お似合いだと思わない?」


澤村「俺も今、そう思ってたよ」


2人でクスクスと笑い合う。


西谷「なに笑ってんすか!」


A「いちゃつきやがって!バカップル!」


美月「うるさい、非リア達!って、そういえばもうすぐインターハイだよね?」


どこから出てきたのか、急に話を切り替える。


澤村「おう!何?見にでも来てくれるのか?」


美月「平日だよね?有給でも使って見に行こうかな〜!Aと!」


A「へっ、私も!?」


西谷「Aさん、見にきてくれるんすか!?」


目をキラキラ輝かせている西谷。
無いはずの振っている尻尾が見える。


美月「あんた働きすぎよ。休むついでに見に行こうよ〜!一緒に!ねっ?ねっ?」


西谷「見に来ますよね!?ねっ!?」


Aちゃん、助けを求める目をされても俺には止められないです。


A「〜〜はぁ。有給希望は出してみるけど、絶対に行けるとは約束できません!」


西谷「じゃあ!休みになれば見に来てくれるんすね!?約束っすよ!!」


美月「A〜!!!好き〜!!!」


どうやら押しに負けたようだ。


澤村「あんまり困らせんじゃ無いよ」


A「お父さ〜ん、私の事、見捨てたわね〜」


澤村「見捨ててなんて...俺もAちゃんに来て欲しいし」


A「も〜!ってもうこんな時間!高校生なんだから、お家の人心配しちゃう!」


美月「そうね、そろそろ解散しよっか!」


おっと、これは...


澤村「じゃあ西谷、Aちゃ「私、車で来たから送るよ!」


予想外の展開...


美月「あっと...私帰りに本屋寄りたいから!大地!付き合ってくれるよね?」


澤村「お、おう!じゃあ、Aちゃん!西谷をよろしく!」


A「まかせろ〜」


西谷、頑張るんだぞ。

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作者名:あっぷるん | 作成日時:2020年2月13日 17時

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