土曜日 ページ11
澤村side
時間はすぐに過ぎる。
西谷に土曜の部活終わりにAちゃんに会うことを伝えたのが水曜日。
そして今は、土曜日の部活が終わり、部室で着替えているところだ。
いつもよりも大人しい。
だが、ソワソワと落ち着かない西谷を他の部員は不思議そうに眺めている。
菅原「あいつ、顔がニヤついてんの気付いてないのかな...」
東峰「珍しいこともあるもんだなぁ」
月島「キモチワルイ」
山口「ちょっ、ツッキー!」
月島の悪態にも噛みつかない辺り、相当重症だな。
澤村「準備終わったか?西谷」
西谷「うすっ...!」
パアっとニヤつきが満面の笑みに変わる。
携帯を取り出し、美月にLINEを送る。
大地今終わった。すぐそっち行くから。
美月おつかれ〜!Aちょっと遅れるみたいだから、ゆっくりで良いよ。
すぐに返信が来る。
澤村「うし、行くぞっ」
待ち合わせのファミレスまでは、学校から歩いて10分。
西谷「あの、大地さん。Aさんってどんな人っすか?」
澤村「あぁ、男の子みたいな髪型でなー、綺麗な人だよ。美月とは違って、大人って感じだな。」
西谷「美月さんは子どもなんすか?」
澤村「あいつは、悪戯っ子って感じだ。Aちゃんとのコンビはまるで、親と子だな!」
西谷「親子...。」
そんな話をしながら10分。
目的のファミレスに到着だ。
カランと音を立てて扉を開けると、店員さんが出てくる。
店員「いらっしゃいませ。2名様でよろしいですか?」
澤村「待ち合わせなんですけど...」
美月「大地ー!こっちこっち!」
店の奥の席から美月がひょっこりと顔を出した。
澤村「美月、もう食べてんのか?」
美月「お腹空いてたの〜!って、後ろの君が西谷くん?」
西谷「ちわっす!西谷夕です!」
美月「ちわー!ほら、座って座って!なに食べる?お腹空いてるでしょー!」
澤村「こらこら、美月。ゆっくり選ばせてやれ。」
美月「大地も早く選んでよね!」
西谷「あのっ、美月さん!Aさんは...」
美月「遅れるみたい。さっきLINE来たからもうすぐ来るんじゃない?」
西谷「便所行ってきます!」
美月「台風みたいな子ね」
と言ってポテトを1つ口に入れた。
澤村「俺にもくれ」
美月「ほい!」
?「ここでいちゃつくな、バカップル!」
振り返るとそこに...
澤村「あれ...髪の毛...」
美月「おー、A!髪伸びたね〜」
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あっぷるん | 作成日時:2020年2月13日 17時