第六話 ページ6
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「はっっっっっや」
ヨリを戻した事を翌日黒尾に報告した。
「前から思ってたけどヨリ戻すの早いね」って言われた。
確かに、今まで別れてからヨリを戻すまで最短1日。遅くても1週間以内。
もはや�猜未譴伸瓩噺世辰討いい發里�、と言われれば怪しいかもしれない。
「でも臣がもし謝ってこなかったら私達とっくの昔に終わってるんだよね」
「ん? 好きなんじゃないの?」
好きだよ。好きだけど、好きだけで一緒にいれるほど簡単な話じゃない。
これまで何度も臣の無神経な言葉や態度に苛立ったし傷ついた。
臣の不器用すぎる性格を理解するしかない。
そう自分に言い聞かせて我慢する。
それでもたまに喧嘩になった。
「…そのうち嫌いになりそうで怖い」
素直な気持ちを伝えても納得してくれない臣との喧嘩はいつも平行線で、結局私が折れて謝って終わらせる。
でも私も人間だから、限界が来るんだよ。もう無理だってなる。
「別れよう」って言っても、その時臣は引き止めない。
私が「別れよう」って言った理由を恐らく追求しない。
だから毎度同じ事を繰り返す。
「じゃあさ。もしAの前に、すっげータイプで優しくて言う事なしの男が現れて言い寄られたらどうする⁇」
「うわ…そっちに逃げ込んでしまいそう…」
途端スマホの通知が鳴った。臣からだ。
�犧Ｆ�20時にチームの人達と飲みに行くから8人予約しておいて��
「珍しい」
「どしたの」
スマホを見せると、「うわ。てことは木兎も来んのか…」と苦笑い。
そういや臣のチームメイトを見るの初めてだなあ。
臣いわく、近い歳の「うるさいチビとうるさい金髪とうるさいミミズクヘッドが兎に角うるさい」らしい。
いやどんなメンバーよそれ。って想像したら酷いものになった。
「いや、佐久早の言ってる事あながち間違いじゃねーんだよなあ」
「じゃあ1番奥の席に座らせよう。お客さんに迷惑かける」
賛成。と黒尾が言った。
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作者名：林檎 | 作成日時：2020年6月19日 16時
