またLINEが来ただけ。 ページ15
「んぁー!」
わたしとしたことがなにやってんだろ!?
めっちゃ絡んだわ…酔っ払いのごとく…
「ともぉー」
「どしたん?」
眠そうに眼をしぱしぱさせる我が兄。絶対この人のほうが女子力あるよねぇ…。
「やっちまったってばー!」
「なんなん?フラれた?」
「んなわけっ!」
思いっきり愚痴っちゃっただけだよぉと事情を説明すると、ともはこてんと首を倒した。
眠くてバブみが増している。
「なにがあかんのぉ?」
「や、絶対ひかれたってば」
「別にええんとちゃう?女の子に頼られて嫌な思いする男なんてそうそういないで」
「それはかわいい子オンリーやろ」
「すーちゃんはかわええやろ。俺の妹なんやし」
「うわぁナルスィー」
ソファでローリングしていると、ともは呆れたように隣に座った。
「男嫌いのすーちゃんがそれを克服するほどええやつって思ったんやろ?むかつくけどそれなら俺も応援したるわ」
「べつにぃー?そーゆーんじゃないしぃぃぃぃ」
クッションに顔をうずめる。男嫌いっていうか、ともというよく出来た兄がいたせいで、同年代の男に興味を持てなかっただけである。
要はただのブラコン。認めたくはないが。
「年上だし。友だちで精一杯やもん…」
「年上なら甘えたらええやん」
そういう相手じゃないんだってば!あんた年中一緒にいるだろ!
というわけにもいかず。
分からずやのともにため息をついたそのとき。
てぃろん
しげ今日は楽しかったで。またなんかあったら言えや
「――――ッ!」
熱くなった顔を誤魔化すようにソファーをローリングする。
「絡み方がのんちゃんみたいやな…」
Aめっちゃ絡んじゃったけど、うざくなかった?
しげウザさで俺に勝てると思ったか!自分には百年早いわぁ
うねうねするクマが煽ってくるスタンプ。
「うざぁ」
うざい。けど、うざさの裏にある優しさもわかってるから憎めない。
「ふーん」
にやにやしてるともは憎らしいけどね!
「青春やな」
「黙れ」
憎めないっていうか、もっと好きになるんだ。
まじでやめてくれしげ。
「黙れとか女の子が言う言葉やないで!」
「女の子に幻想抱くなぼけぇ」
「しげなみに口わるいで!」
メンバーが妹に与える悪影響に悩む神山智洋であった。
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作者名:ひめりんご | 作成日時:2020年3月24日 0時