いつだってあなたは。

19話 Taka ページ20

やっと始まったジャパンツアー









早くも皮切りとなる静岡での公演が無事に終わって課題も新たに見えてきて、やっと今日さっき帰ってきた









帰路についていたとき見覚えのある後ろ姿が見えた









それは同じロックバンドをしている歩未だった









もう出会ってから10年ほどの付き合いだからもう歩いている姿で分かってしまう俺はそうとうこいつのことが好きなんだと思う。もちろん恋愛対象で









いつかは伝えようと思っている。まぁ亨さんには早く言え！ってうるさく言われてるけど(笑)









今日の君はどんな顔をしているんだろう









独り言をこんな夜中に言っている歩未









俺が声をかけたらビクッと肩を震わせて、こちらを振り返る君









普段はステージで男に負けないくらいの気迫で立ってパフォーマンスしているのに、プライベートは子供みたいに無邪気で女の子な君









ほらいまだって疲れた顔しながら俺と話してくれる









いつだって君は俺のことを気遣って、ライブよかったよ！って言ってくれるんだ









君は気づいてないのかもしれないけど君の笑顔が見たくて頑張ってるってこと









君に褒めてほしくて、、、なんて言ったら君は困った顔する？それとも子供みたいってバカにするかな？









どっちでもいいや。今君と話せてるのがなによりの幸せだ。









同じロックバンドで世界の音楽シーンを見据えてる者同士、ライバルでもあるけど大切な人で。









君にこの想いを伝えたらどうなるだろうね。
君は困った顔をするかな？それとも笑う？









歌にして伝えることしか俺はできないからさ、それまで待っててよ。ツアー絶対死ぬ気でおまえに最高のステージ見せてやるから

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