【被虐のノエル】ノエル・チェルクェッティにはとても可愛い弟がいるようだ【男主】パート2 (ページ40)

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第８８話ページ40

シ『・・・・・・よい表情をされるようになりましたね。カロン様にそそのかされましたか？』

しばらくの間Aに対して言葉を失っていたシビラだがすぐにいつもの冷静さを取り戻していた

シ『ですが、あなた方はここから生きて出ることはできない。』

シ『その管理者用出入口は既にロックさせていただきました。強力な水圧にも耐える重装甲、力で開けるのは不可能です。』

シ『もちろん、何もそこで飢えて死ねとは言いません。』

シ『・・・・・・今からまもなく。僅かな隙間すら残さずその迷宮内は海水で満たされることでしょう。』

シ『どうせ悪魔の力を借りなければ何もできない身・・・・・・。ならばその悪魔と共に、海の藻屑となってください。』

シ『・・・・・・今度こそ、ね。』

シビラそう言ってすぐにA達がいるフロアに大量の海水が入り始めた

カ「・・・・・・だ、そうだ。開くかどうか、試してみるか？」

A「・・・・・・ムダだと思う。」

A「・・・・・・ごめんなさい・・・・・・。僕と契約したばかりに、こんなことに・・・・・・。」

ノ「急にどうしたんですの？Aらしくないですわ。」

カ「・・・・・・さっきまでの気迫はどうした。ここから逃げ出さなければ、復讐もそれまでだぞ。」

A「・・・・・・そうは言っても、これ以上どうにもならない。出口も時間ももうない。」

A「・・・・・・片腕を取り戻して、シビラと接触するチャンスが来て・・・・・・さっそく復讐ができると思ったら、このザマだ。」

A「思えば僕は結局、感情的に姉さんやカロンを急かすわりに迷宮では何の役にも立たなかったな。」

A「カロンの言う通り・・・・・・腕一本生えたところで結局僕は一人じゃ何もできなかったということだ。」

カ「・・・・・・・・・・・・。」

A「・・・・・・でも、僕が再びお前と契約してここから脱出できるように願えば、あるいは・・・・・・。」

カ「却下だ、既にお前は私と三度契約している。これ以上そのスカスカの魂で代償を払えると思うなよ。」

A「だったらどうすればいいんだよ！僕がまいた種なら、僕がどうにかするしか・・・・・・！」