第３６話 ページ37
〜市長官邸・外周4〜
ノ「中に入れそうな窓がありますわね！」
市長官邸の裏に回ると窓が一つ開いていた
カ「だが窓は2階だ。私はともかくお前らはあそこまで登れないのではないか？」
ノ「むむ・・・・・・。」
A「困ったな」
カ「・・・・・・いや、方法はあるか。」
どうやらカロンが何か思いついたようだ
カ「よし、先に私が上まで行く。」
ノ「・・・・・・・・・・・・？」
A「お前が先に上に行ったら僕達はどうするんだ？」
カ「心配はいらん。まず私が先に上まで行ってそれからお前らを鎖で引っ張りあげてやる。」
ノ「引っ張りあげる・・・・・・？」
A「姉さんはともかく僕は腕がないぞ。」
カ「確かに腕はないだろうが、体を鎖でぐるぐる巻きにして引っ張りあげることはできるだろう。」
A「成る程な」
ノ「く、鎖でぐるぐる巻き・・・・・・！？」
とカロンの提案に賛成のAに対してノエルはどこか納得できないようだ
ノ「いくら侵入のためとはいっても、可愛いAを鎖でぐるぐる巻きにして乱暴に引っ張りあげるのはいかがなものかしら！？」
カ「うるさいな、これでも協力してやってるんだぞ。」
ノ「イヤですわ！イヤですわ！わたくしの可愛いAにそんな事はさせませんわ！」
それをされる僕が怒るのならまだ分かるがなんで姉さんが怒るのだろう・・・？
A「・・・はぁ、もう何でもいいから早くしてくれ・・・」
それからコンテナを移動しそれを足場にして上に登るカロン
そこから鎖を出し姉さんを上に上げ次は僕の番だ
カ「よし・・・・・・じっとしてろよ。」
A「ああ、早くしてくれ」
と言うとカロンは手に持っている鎖を僕の体に巻き付け始めた
ノ「・・・・・・ほ、本当にやりますの？わたくしはともかくAは危なくないですの？」
カ「大した高さでもないだろう、それに力加減はそれなりにするつもりだ。」
ノ「わたくしの時はかなり痛かったですわよ！？」
カ「できたぞ」
A「キツい、もう少し緩くしてくれ」
カ「腕が無い分落ちやすくなるから我慢しろ」
A「わかった。じゃあ、引っ張りあげてくれ」
カ「ふん！」
ジャラ
ポスッ！
カロンは僕を引っ張りあげる
そのまま床に落とされる形で着地するかと覚悟していたら何故かカロンにお姫様抱っこされていた
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作者名：ベルナデッタ | 作成日時：2017年10月29日 12時
