トルアイアングル③...Ryosuke&Yuri... (ページ6)

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侑李からのメッセージと着信に紛れて
涼介からもメッセージが入っていた。

夕方の出来事は夢じゃないんだ、と

現実を突き付けられたような気持ちになって、また泣きそうになる。

どちらにも返信しないままスマホをベッドの上に投げ出す。

(どうしよう…頭の中ぐちゃぐちゃだ。)

もはや、さっきどうやって涼介から逃げてきたのかさえも覚えてない。

ただ、

もう、

侑李のところには行けない。

もう、

侑李に好きなんて言えない。

それだけは、はっきりと感じていた。

涼介とあんなことがあった後で

好きだなんて、言えないよ。

今が夏休みで良かった。

長い休みの間に、気持ちの整理をつけられる。

今会ってしまったら、
きっと溢れてしまうから。

侑李が好き、と
泣いてしまうから。