トルアイアングル③...Ryosuke&Yuri... (ページ5)

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涙で滲む文字列を、震える指で何度も押し間違えて、なんとか侑李にメッセージを送った。

すぐにそれを見たことが分かる表示が確認出来て、

怖くなって、
返ってくるメッセージを見たくなくて、

スマホの電源を切った。

何も考えられなかった。

考えたくなかった。

ぼすん、

そんな音と一緒に、私の体がベッドに沈み込む。

これは夢だ、夢であれ、と
ぎゅっと目を固く瞑った。

それからどの位、時間が経ったのか。

突然、体がビクっとなって
衝動で涎が垂れた。

(ああ、寝てたんだ、私。)

外は既に真っ暗で、雨の気配はない。

ぼーっとした頭で、時間を確認しようとスマホに手を伸ばす。

だけど手に取ったそれは、どのボタンを押しても画面を照らしてはくれない。

(…充電切れた？)

もぞもぞと動いてベッド脇の充電コードを引っ張って、コネクタを差し込む。

そこでやっと気付く。

(…電源、切ったんだった。)

電源を切った理由を思い出して、恐る恐る電源を入れ直す。

スマホの画面の光が眩しくて目を細めた。