トルアイアングル③...Ryosuke&Yuri... (ページ25)

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ぽん、と肩に手が置かれ、
ぎぎぎぎ、と鈍い動作で圭人が振り向いた。

圭人「…………Hi、Yuri.
How are you?」

侑李「So bad.」

圭人「…………That's tough.」

見るからに不機嫌な人間に、何故わざわざご機嫌をうかがうのだろう。

思わず、圭人のばか。と心の中で毒づいたところで
侑李が私の正面に座った。

侑李「で？」

圭人・A「「……で？」」

侑李「どういうつもり？説明してよ」

今まで彼からは感じたことのない、
冷たい、突き刺さる様な視線をうける。

少なからず高揚していた気持ちがスッと引いていくのを感じた。

分かっている。

侑李が不機嫌なのは、間違いなく私のせい。

でも、
何て言ったらいい？
何を説明したらいい？

花火を断ったこと？
音信不通だったこと？
涼介のこと？
自分のこと？

何か言わなきゃ、と
気持ちばかりが焦って声すら出ない。

圭人「えっ…と、ちいちゃん、

侑李「圭人には聞いてないから。」

…………ご、ごめん……」

先に声を発したのは、侑李が座ってしまったことで席を失い、突っ立ったまま居づらそうにしていた圭人。

固まっている私を見兼ねて口を出そうとして、だけど侑李の一言に彼がそれ以上何か言える筈もなく。

ただ申し訳なさそうにして私の様子を窺っているのが分かった。