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涼介は…あれから侑李とも顔を合わせてるだろうけど。
何か話したのかな。
侑李は…知ってるのかな。
この状況を。
どう思ってるかな。
怒ってるかな。
私のこと、嫌になったかな。
侑李、元気かな。
そうやってまた侑李のことを考えて、
ギュウ、と胸の真ん中が
小さくなるような感覚がした。
涼介｢………気になんの？｣
A｢……え？｣
涼介｢元気かな、っつったじゃん｣
A｢……え？｣
壊れたロボットみたいに、
二度、全く同じ反応を涼介に返した。
考えないようにしようと思うことが、
既に『それ』を考えさせていて。
私の頭は考えることをやめない。
無意識に、口に出てしまうほどに。
会えないと思うと会いたい。
近付けないと分かると近付きたい。
早く無くしたいはずなのに、
面倒で我が儘な、相反する想いが強く増している。
(いつから、こんなに…)
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作者名：環
| 作成日時：2017年3月28日 17時
