トルアイアングル③...Ryosuke&Yuri... (ページ16)

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…聞いて、どーすんの？

そう言った涼介の言葉に、疑念が確信に近いものに変わる。

涼介は、知ってる。

Aが何で、
僕と連絡をとらないのか。

それなら、

そう、つまり、

侑李「………涼介、質問変える。

Aに、何したの？」

こういうこと、なんだろう。

涼介の黒目が僅かに揺れたのを確認して、
僕はわざとらしく溜め息を吐いた。

Aが涼介を好きなのは知っていたし、

涼介がなんだかんだ言って、Aのことを大事に思っているだろうことも分かっている。

…つもり、だよ。

別にそのことに関しては今更、驚くことなんてない。

涼介「………俺が、その質問に答えなきゃいけない理由、ある？」

侑李「…………ない、けど。
でも、」

二歩、三歩。
涼介との距離を詰めて、

僕より数センチだけ背の高い涼介を睨み上げた。

侑李「…泣かせるようなことしてたら、

いくら涼介でも許さないよ」

過ごした時間の長さは敵わないけど、
僕だってAをずっと見てるんだ。

ずっと待ってるんだ。

一度気持ちが溢れ出したら、もう止まらない。

痛みは増すばかりで、
きっとそれも止まらない。

そうやって動き出した歯車を、

僕は必死になって押していたのかな。

止めようと、足掻いていたのかな。