story.16 美しき姫は絶望を与える殺人鬼へと変貌を遂げる ページ20
Aの部屋の前
トントン
鴎外「…Aちゃん、私だ。」
首領が扉をノックしても、一向に返事がない。
紅葉「…A…私じゃ。…辛い出来事があったのじゃろう?…私でよければ、話を聞いてやろうぞ。」
姐さんが喋りかけても、やはり返事はない。
案外姐さんなら、信用して部屋に入れる感じがしたんだけどなァ。
鴎外「……Aちゃん…【首領命令】だ。…開け給え。」
首領が最後の手段として、【首領命令】を下した。
マフィアにとって…首領命令は絶対…
それに反した奴は即殺処分だからな。
Aもこれには逆らえる訳がない。
ガチャっと、扉の施錠(ロック)を外した音がした。
鴎外「……開けるよ。」
首領がドアノブに手を取った。
その先にあった光景は………
鴎外「…!」
紅葉「……A…」
中也「………嘘だろ…」
芥川「………」
そこには………ついさっき迄『光』を宿していたAではなく……『絶望』しか映していないAの姿が……そこにあった。
それに、容姿も今迄見てきた服装じゃなく…何処かあの青鯖のマフィア時代を連想させる服装だ。
そうだ……昔のAは、太宰の幹部補佐で……マフィアに入った時に…太宰と首領がAの服装を選んであげていたな…。
太宰がマフィアを抜けた際に、彼奴は俺の幹部補佐になって…そん時俺は、揃いのチョーカーをプレゼントした。
“俺の幹部補佐だ、って事が分かるように”、だとか…確かそんな理由であげた物だ。
昔は普通に…彼奴が片時もチョーカーを外さず、着けていてくれたのがすっげぇ嬉しかった。
だけど、今のAじゃ…そんな嬉しいなんて気持ちになれるわけねェだろ……
鴎外「……A…ちゃん?」
「…………」
Aは虚ろな眼を見せるだけで、喋ろうともしない……。
紅葉「…鴎外殿、分かっておるじゃろう?」
鴎外「…嗚呼、分かっているよ。………【首領命令】だ。今すぐ莉岾財閥に関する組織や人物を全て焙り出せ。」
「「「ハッ!!」」」
命令内容を聞き終わると、俺と芥川と姐さんはすぐにその場を去った。
エリス「……A。」
「…………」(フッ)
エリス「、!!…私はAを信じているわ!!たとえ、他の奴等に云われたって私はAの味方よ!!」
エリス嬢はそう云って、首領と共に首領部屋へと戻っていった。
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紗那(プロフ) - まってむまぁぁぁぁぁぁす (2019年5月13日 18時) (レス) id: e58de47d15 (このIDを非表示/違反報告)
駄菓子@アポロン(プロフ) - 自称:漆黒の人参さん» アアアアアアアアア((( ありがとうございますぅぅぅぅぅぅぅ!!!!(( 受験生なので、返信とか更新遅めですが、頑張りますッッッ!!! (2018年12月24日 15時) (レス) id: 49281b7de3 (このIDを非表示/違反報告)
自称:漆黒の人参 - 悪女を潰せぇぇぇ!卍(^o^卍){ドゥルルr((作品、面白いです。悪女が潰されるのが楽しみです…。更新頑張って下さいね。応援してます!|´・ω・)チラッ 早く悪女を殺っちゃってもいいんですよ?よ? (2018年12月23日 23時) (レス) id: 63cc0aecd3 (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ - まってましたァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ (2018年12月6日 21時) (レス) id: f267fe3bd0 (このIDを非表示/違反報告)
紅凜 - 面白いです 悪女よ せいぜい図にのって下さい 最後には財閥潰し(完全に)と悪女の破滅が見たい どうせ犯罪者の一族なら異能特務課にも協力してもらったら いやそれより早く悪女の断末魔が聞きたいです (2018年11月2日 20時) (レス) id: 6cf2837f77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駄菓子@アポロン | 作成日時:2018年9月30日 5時