愛され黒くん (ページ7)

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二日酔いも悪くない【緑黒】ページ7

一般人パロです。
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今日は本当に疲れた。

すっかり冷たくなった外の空気を

思い切り肺に取り込んで息を吐く

心做しか吐いた息は白いような気もする。

もう冬が近づいているんだなと思うと同時に

そんなことに気づかないくらい

仕事に没頭していた毎日を思い出す。

何ヶ月もかけて作ったプレゼンが今日やっと実を結んで

お偉いさん方に何とか首を縦に振っててもらうことが出来た。

俺にいつも仕事を教えてくれていた上司は

良くやったな！って俺の肩を思い切り叩いて

自分のことかのように喜んでくれた。

勿論俺も上司に恩を返せた気がして嬉しかったし

何より自分を下に見ていた奴らに一泡吹かせてやれたかと思うと

少しばかり胸が晴れたんだけど

ずっと今日の為に気を張っていたからか

肩の力が抜けて一気に疲れが襲ってくる。

こんな日に恋人がご飯作って家で待っててくれたらな…

家にいるのは愛犬と同居人だけだと分かってはいるのだけど

どうも現実味のないことを考えてしまう。

今日くらいは派手に飲んじゃってもいいよね？

丁度明日は休日だし

なんて誰にしてるのかも分からない言い訳を並べて

家の近くのコンビニに寄る。

度数の高い酒を二つ手に取り、

つまみになりそうなものもカゴに入れていく。

北斗の好きなお菓子も入れて

これなら今日は付き合ってくれるかもしれないな

と少し頬を緩ませた。