ゴースト・キャラメリカ【浦島坂田船】 (ページ16)

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ファーストキスも済ませていなかった(今日無惨にも奪われたが)私でも、うらたさんが何をしようとしているのか分かってしまう。私はそれはもう本気で抵抗した。しかしうらたさんの馬鹿力はこの数時間で嫌だと言うほど理解しているのである。

「なぁに、そんな可愛い抵抗じゃ本当に襲っちゃうぞ？」

そんなことを言いながら胸をふにふにと揉んでくるうらたさん。突起には触れず、周りを焦らすように触ってくる。こいつ……容赦がない！

「ほん、とに……！やめてください！」

「うるっせぇな、玩具の分際でギャーギャー騒ぐな。」

するり、と今度は暴れさせていた脚に手を這わせてくる。ちなみに今の格好といえば、膝まであったスカートを屈辱的にも捲られている状態だ。だから無防備に晒された脚はうらたさんの標的にされてしまった。私の手首をひとまとめにしたまま、器用に脚に顔を寄せるうらたさん。私はちょっと無茶な体制にうめいたが、やはりうらたさんはお構いなしだ。

「ぅ……！う、らた……さ……！」

「やめてほしいならそんな唆る顔しないほうがいいぜ？」

私の悲痛な訴えもうらたさんにとっては小鳥が囀っているようにしか思っていないんだろう。うらたさんはばさりと翼を広げて高らかに笑った。

「ははははは！……あーあ、可愛いね、A」

「は、はぁ……！？」

「その顔、まーしぃそっくり」

まーしぃ……もしかして志麻さんのことか？うらたさんはどこか懐かしそうに私の顔を見つめたあと、顔にキスを一つ落としてから起き上がった。

「馬鹿正直に怯えちゃってさァ……俺が本気で襲うとか思った？」

「いや、普通に思いましたけど……うらたさん監禁調教とか好きそうですし……」

「なんでお前俺の性癖知ってんの？バーッカマジでやると年下が拗ねんだよ、めんどくせぇ」

「は、はぁ……」

なんで変なところで律儀なうらたさんだった。私の怒りはあっさり消え去ってしまい変に入っていた力が抜けていくのを感じる。本当に……ここの人たちと関わると疲れる。

「本当に怖かったし不快だったんでもうやめてくださいね……」

「不快まで言うか。ごめんじゃーん、Aちゃん反応可愛くてつい、ね？」

私の顔に再びキスを落としてくるうらたさん、顔が良いので普通にやめていただきたい……