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出口が見えてほっとした瞬間に最後の追い打ちをかけるように貞子のような血の気のないバサバサの紙を振り乱した女が呻き声を上げて追いかけてくる。
ぎゃーっとさけんでしゃがみこみそうになったが湧くんに腰と肩を支えられてそのまんま外に連れ出される。
外に出ればあんなに冷気に満ち溢れていたのが嘘かのように明るくて暖かい空気に安心して腰が抜ける。
崩れ落ちそうになるが湧くんの腕ががっしりと腰に回っていたのでなんとか持ちこたえる。
わ｢あれ、Aちゃん腰抜かしちゃった？｣
なんてにやにやしながら湧くんが言うので恥ずかしいのを誤魔化すためにバシりと少しだけ強めに肩を叩くが全く力が入らない。
結構刺激強かったもんなぁといいながらそのままゆっくりとすすみベンチに座らされる。
湧くんがいなかったらわたしいまごろどうなっていたのだろうか、と想像すら支度もない光景を思い浮かべてぶるりと身体を震わせる。
ほんとに怖いのだめじゃんとケタケタ笑う湧くんに笑わないでよ！と少し拗ねて見せればごめんごめん可愛かったからと言って頭をサラリと撫でる。
結局この後落ち着いてからパーク内のスイーツをご馳走してもらってその後もアトラクションを楽しんだあと閉園ギリギリにテーマパークを後にする。
混み合う電車の中、一つだけ空いた座席にほら座んな、とわたしを座らせる湧くん。
絶対湧くんだって疲れてるのに、と思いつつも足は限界だしありがとうと言って座らせてもらう。
普段はインドアだもん、と心の中で言い訳をしながら湧くんのお土産の袋を持たせて！と膝の上に乗せる。
ウトウトと船を漕ぐ私を見て優しく笑って寝てもいいよ？と湧くんは言うが1人だけ座らせて貰っておいて呑気に寝られない。
いや寝たいけど、寝たいけど私がそれをされたらブチギレる自信があるので頑張って意識を保つ。
少し大きい駅でかなりの人が降りていき私の横の人もその流れに乗って降りていく。
私の横に座った湧くんは優しく微笑みながらわたしの頭を撫でたあと自分の方に優しく引き寄せてトントンと一定のリズムで肩を優しく叩く。
わ｢無理しなくていいから、眠たいんだろおやすみ。｣
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ふーか - めっちゃかっこいい！湧くんしんどい！！可愛いわんこ黒ちゃんもいいけどSの黒ちゃんも最高です！ほんとに、キュンキュンします！更新待ってます！！！！ (2021年6月2日 22時) (
レス) id: c4a626600f (このIDを非表示/違反報告)
あーり - トキメキすぎてやばいです！早く続きが楽しみです！ (2021年4月28日 17時) (レス) id: 085671985e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年4月26日 1時
