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まって、ダメだわたしもしかしなくてもお化け屋敷ダメだ。
ホラー映画とか小説とか、漫画なんかは所詮ただの薄っぺらい作られたものだった。
あんなので何こわがっているんだ、とお化け屋敷に入る動画を嘲笑っていたがいざ自分が入ってみればリアルに襲いかかる物に圧倒されるし思い描いていたものとはかけ離れていた。
横から襲いかかってくる包帯だらけの男に驚いて声にならない叫び声をあげる。
思わず湧くんの腕にしがみつけばそのまんまぎゅう、って包帯男から守るように体を包まれる。
わ「Aちゃんって、お化け屋敷得意なんじゃなかったの……？」
少しビクビクしながらも私が少し落ち着くまできゅうっと抱きしめてくれる湧くんの腕の中で安心して思わず涙が零れそうになる。
『だってホラー映画とか好きだから得意だと思ってたんだもん、こんなに怖いと思わなかったんですよ！』
涙を誤魔化すかのように思わずキレ気味で言いながら顔をあげればさっきまで怖がっていたのが嘘かのように目が合った湧くんは優しい顔をしていた。
ふはっ、と笑ったあとにかるく親指でわたしの頬に伝っている涙を拭いとってからまたがっしりとわたしのことを抱きしめて肩や頭をわしわしとあやす様に撫で回す。
ほんっとに、Aちゃんそーいう所あるよなと子供にするみたいにわたしを撫でる湧くんに思わずキュンとする。
わ「Aちゃんが怖がってるの見てたら落ち着いたわ。」
なんて余裕そうな湧くんに怖くなったら何時でもしがみついていいから、と言われたので思いっきりぎゅうっと腕に抱きついてお化け屋敷の残りの道のりを進んでいく。
物音やお化けに脅かされてビクッとする度にクスッと笑いながら大丈夫、と軽く抱きしめてくれる湧くんのおかげで何とか進んで出口付近までたどり着く。
ほら、もうすぐだから頑張って歩いて？と湧くんに言われて必死で足を動かす。
わ「Aちゃんほんと可愛いとこあんじゃん。」
なんてケラケラ笑う湧くんにどこが！と噛み付いた直後にゾンビに脅かされて湧くんにぎゅうっとしがみつく。
ほら、こーいうとこ普段からは想像つかないわぁと言われ普段ってどー言う意味！と問いただしたい衝動に駆られるが怖さの方が勝って大人しく湧くんにくっついて歩く。
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ふーか - めっちゃかっこいい！湧くんしんどい！！可愛いわんこ黒ちゃんもいいけどSの黒ちゃんも最高です！ほんとに、キュンキュンします！更新待ってます！！！！ (2021年6月2日 22時) (
レス) id: c4a626600f (このIDを非表示/違反報告)
あーり - トキメキすぎてやばいです！早く続きが楽しみです！ (2021年4月28日 17時) (レス) id: 085671985e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年4月26日 1時
