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『ん〜とね、じゃあ遊園地行きたい！』
少し湿っぽい思考回路を遮断して今行きたかったテーマパークの名前を告げる。
もちろん、そこに行きたいのも本当だが本命は湧くんとデートだ。
デートしたい！なんて言ってもどうせ流されるのだろう、だったらどうせ行きたかった場所なのだから連れて行ってもらおう、あわよくば2人になれたら最高だ。
俺もそこ行きたいと思ってたんだよね、とノリノリな湧くんに少し安心する。
わ「むしろいいの？そんなお願いで」
Aちゃんのことだからもっととんでもないお願いしてくるかと思ってビビってたわ〜、なんてニコニコしている湧くん。
きっとぽんちゃんとかすず、平塚あたりも誘って〜といういつもの流れになるのだろうと誘うであろうメンバーを厳選しているとAちゃんいつ空いてる？俺今週末暇だよ、なんてサラリと日付を指定される。
わたしの休みの日の予定なんてたかが知れている、もしあったとしても湧くん優先させるし。
なんて思いながら多分暇です！暇じゃなくても無理やり開けるんで大丈夫です！と元気よく言えばふはっ、と吹き出してじゃあ二人で行くか、と優しい顔で微笑む湧くん。
『え……ふたりで？？』
思ってもみなかった湧くんの発言に思わず聞き返せばあれ？2人じゃ嫌？俺デートのお誘いかと思っちゃったじゃんなんてケラケラ笑う。
慌てて2人！2人がいい！と勢いよく言えばじゃあその日は俺とデートね、と嬉しそうに笑う。
わ「うわ、そういえば佐久間に治療だけしたら早く戻ってこいって言われてたわ！」
体育教師の佐久間先生に言われていたことを思い出したらしい湧くんは、Aちゃんありがとな！と手を振りながら慌ただしくグラウンドへ駆けて言った。
ちらりと時計を見れば授業が終わるまであと15分、少しくらい保健室でサボってもバチは当たらないだろう。
まあ、もう既にサボってるんだけどね。
保健室のベットにゴロンと寝転び早く湧くんわたしのこと好きになってくれないかなぁ、なんてぼんやりと考える。
押して押して押しまくっているわたしだけどたまに、ほんとたまーに虚しくなることもある。
だって、あんなにサラッとデートとか言って思わせぶりなこと散々しておきながら好きな人が他にいるってありえない、と少し不貞腐れる。
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ふーか - めっちゃかっこいい！湧くんしんどい！！可愛いわんこ黒ちゃんもいいけどSの黒ちゃんも最高です！ほんとに、キュンキュンします！更新待ってます！！！！ (2021年6月2日 22時) (
レス) id: c4a626600f (このIDを非表示/違反報告)
あーり - トキメキすぎてやばいです！早く続きが楽しみです！ (2021年4月28日 17時) (レス) id: 085671985e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年4月26日 1時
