9話：裂ける ページ10
男主side
次の部屋は埃臭い匂いがした。
ｯﾁ…ただでさえ鉄くせぇ機械だらけのもん被ってんのに、それに加えて埃の匂いなんざ…
俺の鼻が馬鹿になんのも時間の問題かもな…
レ「…！お菓子だ…」
レイが菓子を見つけたらしい。
……ひとまず小鳥のとこに戻るのが確定したな…
菓子が入ってたこの箱…レイぐらいなら入れそうだな…
俺には小さ過ぎて無理だろうが。
レ「他には…」
他にはガラクタばかりで、めぼしい物は見つからなかった。
次の部屋に行こうかとも思ったがカギがかかってやがった。
『おい、レイ。菓子見つかったんなら一旦小鳥んとこ戻るぞ。』
レ「うん。」
俺達は一旦、小鳥のいる場所へ戻った。
ﾋﾟｨﾋﾟｨ
レ「これ食べるかな……？」
ｶﾞｻｶﾞｻ
スナック菓子の匂いが周辺に漂う。
小鳥が降りてきた。
…俺も腹が減ってきたかもしんねぇ…
ﾄﾞｻｯ
レ「ケガをしてる…？」
片方の翼をケガしてるようだ。
レ「ほら、これ食べられる？」
小鳥は菓子を啄みはじめた。
…ﾁｯ…俺も食いてぇが被りもんが邪魔で食えねぇ…
これ付けたやつ覚えとけ…
そんなことを考えていると、レイが小鳥の翼を治療し始めた。
『…器用なもんだな。』
レ「…うん、なおすのは得意なの。」
レイは小鳥を連れていくらしい。
…まぁ囮ぐらいには使えるかもな。
ｶﾗﾝｯ
レ「！」
『向こうの通路から…だな。』
『…とりあえずここ出んぞ。』
レ「…」ｺｸ
俺達は裏路地を出た。
ｶﾞﾀﾝｯ
『…なっ！？』
出たと同時に通路を何かで塞がれた。
小鳥は驚いてレイの手から離れる。
レ「…！待って」
なかなか捕まらない。
小鳥は木の板が打ち付けられた部屋の前で止まった。
俺の…気のせいか…？人の気配がする。
レ「怖くないよ。一緒にここから出ようよ」
レイが小鳥に話しかける。
これはマジィ…
さっさとここから離れねぇと…
レ「…ね？」ﾆｺｯ
レイはまだ話しかけてやがる。
『ｯﾁ…おい、レ……！？』
っっ危ねぇっ！！！！
ｸﾞｲｯｯｯｯ
俺はレイの腕を掴んで、小鳥から引き離した。
ｻﾞｼｭｯ
小鳥が真っ二つに裂ける
レ「…え」
？「ヒャハハハハハハハハｯｯ」
奥から出てきたのは、大鎌を持った男だった。
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名無し(プロフ) - このような夢小説をずっと探してたのでとても出会えて嬉しいです！！更新は遅くてもいいので待っています。 (3月26日 2時) (
レス) @page49 id: 9f491c41ca (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 初コメ失礼します。文章の書き方と進め方がすごく好みですー！！殺戮の天使大好きなので幸せ、、、楽しみに更新を待ってます！！ (2023年1月3日 2時) (レス) @page33 id: 2841300d9b (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 初コメ失礼します！好きです！ (2022年4月28日 22時) (レス) @page26 id: ac45aa30d3 (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 初コメ失礼します。すっごく楽しみにしてます。 (2022年4月2日 0時) (レス) @page25 id: e38918ab99 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 初めまして！最近殺戮の天使を知り、アニメを一気見しまして、夢小説を検索していたところこちらにたどり着きました。大変だとは思いますが、執筆頑張ってください！応援しています！ (2021年4月16日 13時) (レス) id: eac0d1ea92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：坂内 | 作成日時：2020年8月11日 15時
