8話：小鳥 ページ9
男主side
とりあえず進まねぇといけねぇな。
『…おい、さっき見つけたカギが使える場所探すぞ。』
レ「…うん。」
レイはカギを握りしめた。
もう1つの裏路地に入った。
『…こっちは道続いてんだな。』
俺が道を観察しているうちに、レイが小鳥を見つけたらしい。
ﾋﾟｨﾋﾟｨ
レ「どうして、こんな所に小鳥が…？」
小鳥は天井にある穴の中で鳴いている。
レ「…こっちにおいで」
だが、小鳥はなかなか降りてこない。
様子を見るに弱っているようだ。
レ「どうやったら降りてくるんだろう…」
レ「お腹すいてるのかな…」
レイがそう呟くのが聞こえる。
何やってんだアイツ…小鳥なんざ放っておけばいいだろ…
しかも、なぜかレイは小鳥を連れていこうとしていた。
『…ﾊｧ…おい、道草くってねぇで早く行くぞ。』
『ただでさえ、ここは安全かもわかんねぇんだからよ。』
俺がそう言ってもレイはそこから離れない。
レ「…」
ﾊｧ…仕方ねぇ…
『ｯﾁ…途中で餌見つけたら戻ってこればいいだろ。だから、今は進むぞ。』
レ「…うん！」
そう言うとレイはこちらを嬉しそうに見つめてきた。
俺はたまらず目を逸らした。
昔も誰かにそんな目で見つめられた気がする。
今は忘れちまってるが。
探索しているうちに、やっとカギの使える扉を見つけた。
レイがカギを使って扉を開けた。
ｶﾞﾁｬｯ
部屋の中はキッチンのような場所だった。
『ｯﾁ…ここも鉄くせぇな。』
ここも調べてみるか…
入ってきてはじめに目に入った新聞を読んでみる。
【連続殺人鬼】
【ーーー✕✕年✕月✕日✕✕州✕✕の工場でジョン•スミシー(26)の遺体が発見された。】
【切り傷から、この町を騒がしている連続殺人鬼のしわざと見られている。】
【この工場で働いていたジョン•スミシー(26)は勤勉で真面目な好青年であった。】
【事件が起こったのは「明日、新車が届く」と、うれしそうに同僚に語っていた翌日のことである。】
【ーー脈絡のない殺人は、町を恐怖に陥れている。】
このフロア……連続殺人鬼の記事が多いな。
やっぱ何か関係があんのかもしれねぇな…
レイは水道の方を調べている。水は出ないようだが。
俺もこの部屋をもう少し見てみるか…
レイが歩いてきた。
レ「…この部屋には特に何も無いよ。」
『あ？…おーそうだな。そこに扉あるし、次の部屋いってみっか。』
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名無し(プロフ) - このような夢小説をずっと探してたのでとても出会えて嬉しいです！！更新は遅くてもいいので待っています。 (3月26日 2時) (
レス) @page49 id: 9f491c41ca (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 初コメ失礼します。文章の書き方と進め方がすごく好みですー！！殺戮の天使大好きなので幸せ、、、楽しみに更新を待ってます！！ (2023年1月3日 2時) (レス) @page33 id: 2841300d9b (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 初コメ失礼します！好きです！ (2022年4月28日 22時) (レス) @page26 id: ac45aa30d3 (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 初コメ失礼します。すっごく楽しみにしてます。 (2022年4月2日 0時) (レス) @page25 id: e38918ab99 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 初めまして！最近殺戮の天使を知り、アニメを一気見しまして、夢小説を検索していたところこちらにたどり着きました。大変だとは思いますが、執筆頑張ってください！応援しています！ (2021年4月16日 13時) (レス) id: eac0d1ea92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：坂内 | 作成日時：2020年8月11日 15時
