41話：紙 ページ42
男主side
『とりあえず俺のことはいい。オマエらの履歴書もあるんだろ？』
レイの手にある残りの2枚の紙、おそらくはレイと男の履歴書だろう。
ザ「……さっきからよぉ、りれきしょりれきしょって何言ってんだ？」
男が首を傾げて尋ねてきた。まさか履歴書を知らないとは
本当に中途半端に知ってたり知らなかったりするな。勘だけで生きてきたのか
レ「私たちの情報が書いてある紙のことだよ。この2枚は私のと、アイザックって人の紙」
ザ「…」
レイはアイザックという人間の履歴書を静かに読み始めた。
上から俺も覗き込む。
連続猟奇殺人鬼
アイザック・フォスター、犯行の詳細と容姿の特徴からするにこの男で間違いないだろう。
包帯グルグル巻の男なんてそう多く見る機会なんてねぇ
読み終わる。
レ「これ、あなたの事？」
ザ「それで？」
ザ「読んでどう思った」
ｻｯ
鎌をこちらに向け、警戒を隠さずに睨みつけてきた。
答えによってはこの場で斬り殺すと言わんばかりに
レ「…別に」
目が合った。
レ「さっきもこの人に言った。情報なんてただのデータ」
『ﾌｯ…そうだな。』
俺も吹っ切れた
『それによ、履歴書なんてのはただの紙なんだよ、紙。
それ以上でも以下でもねぇよ。』
ザ「オマエら、俺が怖くねぇって…言いたいのか？」
レイは頷く。
『こっちはオマエに殺されたいヤツと、記憶も戸籍もねぇようなお前の言う気持ち悪ぃ人間しかいねぇ。何が怖ぇって？』
アイザック・フォスターは目を見開いて、ウンザリした表情で吐き捨てた。
ザ「あーｸｿ…ほんとオマエらってキメェヤツらだな！」
鎌を下ろして地団駄を踏む。
互いの情報を明かし、壁が少しずつ無くなっていっている気がした。
ザ「つーか、」
つるはしを持ち上げ構える。
予感
レ「！！まって、」
ﾄﾞｶｯｯ
ザ「コレもぶっ壊さねぇと気がすまねぇわ！」
ﾄﾞｶｯｯ
見るも無惨になったレイの墓
ボコボコに変形し原型を留めていない姿になってしまった。
ザ「お前が入る墓はここにはねぇ。お前は地下から出た後に殺してやるよ。」
レ「……」
『…行くか。』
俺たちは留まってばかりではいられねぇんだ。
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名無し(プロフ) - このような夢小説をずっと探してたのでとても出会えて嬉しいです！！更新は遅くてもいいので待っています。 (3月26日 2時) (
レス) @page49 id: 9f491c41ca (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 初コメ失礼します。文章の書き方と進め方がすごく好みですー！！殺戮の天使大好きなので幸せ、、、楽しみに更新を待ってます！！ (2023年1月3日 2時) (レス) @page33 id: 2841300d9b (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 初コメ失礼します！好きです！ (2022年4月28日 22時) (レス) @page26 id: ac45aa30d3 (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 初コメ失礼します。すっごく楽しみにしてます。 (2022年4月2日 0時) (レス) @page25 id: e38918ab99 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 初めまして！最近殺戮の天使を知り、アニメを一気見しまして、夢小説を検索していたところこちらにたどり着きました。大変だとは思いますが、執筆頑張ってください！応援しています！ (2021年4月16日 13時) (レス) id: eac0d1ea92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：坂内 | 作成日時：2020年8月11日 15時
