40話：情報 ページ41
ザックside
記憶がないと言う男と、自分を殺してほしいと言う女
それに加え男の方は俺が手がかりだと言っている。
とんでもないヤツらと行動してるんだなとザックは思った。
判断しくったか？
そういう考えが頭をよぎったが、自分の頭の足りなさは自覚済みだったので結局はコイツらの頭に頼るしかねぇ。
ザ「ﾊｧ…」
頭をガシガシとかく。
さっさとこっから出てコイツら殺しておさらばすればいいだろ。
そう軽く考えているがその通りに進むことはないだろう。
ザックの思考は単純だった。
男主side
しばらくして、隙間からレイが出てきた。
紙を数枚胸に抱えている。
『お、帰ってきたか。』
ザ「おせーよ」
待ちわびたかのように2人でレイを囲む。
表情は変わらない。
レ「うん、ごめん。ちょっと手間取った。」
『何か問題でもあったか？』
そもそも
亀裂の中に人が過ごせる空間があったのかすら不明だった。抱えられた紙を見るに存在していたようだが。
レ「…子どもの、声が聞こえたの。多分このフロアの人」
「ーー私の望みを知ってるって」
レ「でもとりあえず、資料室でこれを見つけたから。」
紙をこちらへ見せるように掲げた。
それは俺が今必要としているもの。
レ「履歴書だよ。急いで取ってきたからパラパラとしか読んでないけど、たぶん私たちの。」
俺の情報が少しでも載っているかもしれない。
『 レイ、先に自分の読みてぇからちょっと寄越せ。』
レ「うん」
受け取って素早く履歴書に目を滑らせる。
名前不明。出生日不明。生い立ち不明
ーーー
この施設に送られた経緯
記憶の喪失状態のままビル周辺に放置されているのを発見。
意識朦朧のため会話の不成立を確認。
頭の装置は我々では取り除き不可能であること。
記憶の無い人間の行動を観察する良い機会であるとし、最下層へ送る。
(戸籍に関する情報が一切無いため都合の良いものである)
ーーーー
……何もわかんねぇじゃねぇか。
頭を抱える
最下層に送られる前にこの施設の関係者と少し会話をしている…？
戸籍すら無いとは、俺はいったい
レ「大丈夫？」
『……あァ。』
静かに履歴書を渡した。レイは履歴書に軽く目を通している。
レ「…大丈夫だよ。」
レ「情報なんてただのデータだもの。
あっても無くても、自分の体があるだけで証明される」
慰めか？
死のうとしている人間から出るとは思えねぇことを喋る
『ﾌｯ…殺されたいヤツとは思えねぇな』
俺は目を伏せ静かに笑った
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名無し(プロフ) - このような夢小説をずっと探してたのでとても出会えて嬉しいです！！更新は遅くてもいいので待っています。 (3月26日 2時) (
レス) @page49 id: 9f491c41ca (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 初コメ失礼します。文章の書き方と進め方がすごく好みですー！！殺戮の天使大好きなので幸せ、、、楽しみに更新を待ってます！！ (2023年1月3日 2時) (レス) @page33 id: 2841300d9b (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 初コメ失礼します！好きです！ (2022年4月28日 22時) (レス) @page26 id: ac45aa30d3 (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 初コメ失礼します。すっごく楽しみにしてます。 (2022年4月2日 0時) (レス) @page25 id: e38918ab99 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 初めまして！最近殺戮の天使を知り、アニメを一気見しまして、夢小説を検索していたところこちらにたどり着きました。大変だとは思いますが、執筆頑張ってください！応援しています！ (2021年4月16日 13時) (レス) id: eac0d1ea92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：坂内 | 作成日時：2020年8月11日 15時
