23話：隣の部屋では ページ24
男主side
…さて、どうするか。
ベットから腰を上げ、扉へ向かう。
ドアノブに手をかけ、回してみる。
ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
『やっぱり鍵かけて行きやがったか…』
思わずため息をついた。
ﾎﾞｿﾎﾞｿ…
あ？隣の部屋から声が僅かだが聞こえてくる。
『レイ…あの野郎と一緒にいるんだよな…？何もされてねぇといいけどよ』
ダニーはレイのことをやけに気に入っているようだったから、下手に手は出さねぇとは思うが…
壁に頭をあて、壁の向こうから聞こえる声に神経を集中させる。
「ーーキレイな目が欲しいな。
…？
ダニーの声か？
壁越しだからあんま聞こえねぇな…
この変な被り物がなけりゃあもっと聞こえるんだろうけどよ…
更に集中して声を拾う。
ーー
ーーー
ーーーーーー
やめなさい！！！目にゴミが入る。
大声を出すダニーの声が聞こえた。
まだ何か言っているようだがもういい。
俺は壁から耳を離した。
やけにレイ目を気にするダニー
ダニーのレイの目を欲しがった発言
まるで誘導するかのように様々な部屋へ向かわせている…
『ここは病院みてぇな設計してるよな…』
『つまり手術室がある可能性も高ぇ…』
ふと、頭に浮かんだ考え
『！！ｯｯ』
俺は扉まで一気に走り、ドアノブを思い切り掴む
ｶﾞﾁｬｶﾁｬｯｯｶﾞﾁｬｯｯ
ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ
ｸｿｯ開かねぇ…
こうなったらやるしかねぇな。
俺は足に力を込める。
『壊しちまえば、鍵なんて関係ねぇだろｯ』
ﾀﾞﾝｯｯ
音を立てて扉が壊れた。
壊れた扉の残骸が床に飛び散る。
『ﾊｯ…患者がドアぶっ壊すことも考えてねぇなんざ、考えが甘いな、あの野郎…』
まぁいい。さっさと行かねぇと
俺は出るために足を踏み出す。
ﾋﾞﾘｯ
『…ｯ』
腕から激しい痛みが伝わる。
まだ完全には毒が抜けていない
『ﾊｧ…ｸｿｯ、マジで性格わりぃな、アイツ。』
俺は一歩一歩踏み出しながら歩く。
まぁでも、こんだけ音立てても何の反応もねぇってことは…
ｶﾞﾁｬ
そう思い隣の部屋の扉を開く。
『…やっぱいねぇよな。』
辺りを見回す。
部屋は患者の個室のようだ。
この部屋にいねぇってことは…奥の部屋に行ったのか？
ｳﾞｨｨーーーーーーン
ｶﾞｼｬ
被り物をしている耳はこの僅かな音を拾わなかった。
ザ「やっと…ついたぜ。アイツらどこに行きやがったんだぁ？」
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名無し(プロフ) - このような夢小説をずっと探してたのでとても出会えて嬉しいです！！更新は遅くてもいいので待っています。 (3月26日 2時) (
レス) @page49 id: 9f491c41ca (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 初コメ失礼します。文章の書き方と進め方がすごく好みですー！！殺戮の天使大好きなので幸せ、、、楽しみに更新を待ってます！！ (2023年1月3日 2時) (レス) @page33 id: 2841300d9b (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 初コメ失礼します！好きです！ (2022年4月28日 22時) (レス) @page26 id: ac45aa30d3 (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 初コメ失礼します。すっごく楽しみにしてます。 (2022年4月2日 0時) (レス) @page25 id: e38918ab99 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 初めまして！最近殺戮の天使を知り、アニメを一気見しまして、夢小説を検索していたところこちらにたどり着きました。大変だとは思いますが、執筆頑張ってください！応援しています！ (2021年4月16日 13時) (レス) id: eac0d1ea92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：坂内 | 作成日時：2020年8月11日 15時
