【殺戮の天使】飛べない悪魔【男主】

18話 : 疲れ？ ページ19

男主side

ｶﾞｼｬﾝ

...ここも鍵付きのフェンスか。

病院にフェンスなんざ普通じゃ有り得ねぇだろ...



その後も辺りを探索してみたが、ダニーが出てきた部屋以外に行けるところはなかった。


.....面白ぇ事が好きとはいえ、俺達が殺されねぇ事が前提だ。

ダニーの有利な状況に持っていきたくはねぇんだが...


...ﾊｧ


行くか。


『おい、とりあえずテメェが出てきた部屋に入んぞ。』


未だにレイと話すダニーに話しかけた。


ダ「そうだね。さぁ、行こう、レイチェル？」



心なしか嬉しそうな表情で、レイと部屋に入っていく。

...俺もあとに続いて部屋へ入った。






ーーーーーーー
男主side

部屋は普通の診察室のようだ。


...いや、やけに目に関する情報が多いな...？

目につく資料は全て、目に関するものだ。


レイの後ろに立つダニーを横目に見る。


コイツの右目が義眼だっつーことに関係してんのか？


ダニーがレイに話しかけている。

ダ「.....目、疲れてないかい？お昼寝でもする？」


は？...アイツ、本当に隠す気あんのか？

昼なんて情報を、いつの間にか閉じ込められた奴が知ってる訳ねぇだろ。


レ「...今、昼なの？」

案の定レイに問われている。

誤魔化してはいるが、焦っているようだ。



俺が勝手に部屋を見回っていると、レイが話しかけてきた。

レ「...何かあった？」

『俺が見た限り役に立ちそうなもんはねぇな、そっちはどうだったんだよ？』

すると、レイは鍵を取りだした。


レ「これ、奥に行ける鍵なんだって。ダニー先生の椅子に置いてあった。」


相変わらずダニーはレイの後ろで笑ってやがる。

...結局ダニーは鍵の場所知ってたんだろうな。


『おーよくやった。ここには何もねぇ、さっさと行くぞ。』


『あー......あと、』

さっきのレイとダニーの会話を思い出す。


レ「？」

『疲れてんだったら早く言えよ。少しはは休憩してやるから。』


早めに休憩しとかねぇと、いつダニーが行動に移すか分かんねーからな...

レイの小柄な体格は役立つし、頭も悪くねぇ。

ここでくたばられたら困る。



レ「.....」


『...おい。』


俺が聞いてからレイ俯いたままで何も喋らねぇ。

やっぱ疲れてんじゃねぇか？


俺は俯いたまのレイの顔を覗き込んだ。



ﾌﾟｲｯ


レ「だ、大丈夫。」


顔を背けられた。

一瞬見えた顔が少し赤かったのは気のせいか…？


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