10話:包帯だらけの男 ページ11
男主side
ズキッ
俺は包帯だらけの男を見る
…っ…頭痛がする…
…俺は……こいつを見たことが、ある……?
男はレイに夢中で俺に気づいていない。
?「今、お前は、満ちた顔をしやがったな。」
?「でも今は絶望だ……!」
?「今から3秒数えてやる。だからさぁ、逃げてみろよ。」
?「そして泣いて叫んで命乞いをしろ!もっと見せろ、絶望の顔を!」
レ「…!」
レイは呆然として動けないようだ。
…ハッ ごちゃごちゃ考えてる場合じゃねぇっ!
グィッ
俺はレイの腕を掴んだ。
『おい!!!ぼさっとしてんじゃねぇ!!殺されたくなけりゃ走るぞ!』
レ「う、うん!」
その時男は初めて俺に気がついたようだ。
?「あー?なんだぁ?もう1人いたのかよ!!」
?「まぁいい!てめぇも切り刻んでやるよ!!!!」
バッ
俺達は男が数を数えている間に走り出した。
数を数え終わった男が追いかけてくる。
クソッ…どうする?!この状況をどう切り抜ける…?
俺はさっき箱を見つけた事を思い出した。
『ッ…レイ!!てめぇのちっせぇ身体活かして隠れてろ!!』
後ろから男が追いかけてくるせいで漠然としか言えなかったが
レイは俺の言葉で、どこに隠れるか理解したようだ。
レイは箱のある部屋の方に向かって走っていった。
ッチ…だが俺はどうする?俺はレイより身体がでけぇ。
?『ヒャハハハハハ!待ちやがれ!!』
男は俺の方を追いかけてきている。
走っている途中、俺はあるものが目に入った。
……しゃあねえ、跳ぶか。
俺は近くの天井から伸びる太い鉄パイプに飛び乗っ
た。
ついでに近くにあった小石を遠くに投げる。
カランッ
…どうだ?
?「あ?こっちか?!」
男はどうやら俺が小石を投げた方にいったようだ。
『クソッ……なんだアイツ。』
俺は思わず呟いた。
思ったよりも頭が悪いらしいあの男に、俺は懐かしさを感じていた。
自分でも分からない感情がやけに癪だった。
『…今は、レイのところに行ってみるか…』
この感情を放って俺はレイの隠れたであろう、箱のある部屋へ向かった。
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名無し(プロフ) - このような夢小説をずっと探してたのでとても出会えて嬉しいです!!更新は遅くてもいいので待っています。 (3月26日 2時) (レス) @page49 id: 9f491c41ca (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 初コメ失礼します。文章の書き方と進め方がすごく好みですー!!殺戮の天使大好きなので幸せ、、、楽しみに更新を待ってます!! (2023年1月3日 2時) (レス) @page33 id: 2841300d9b (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 初コメ失礼します!好きです! (2022年4月28日 22時) (レス) @page26 id: ac45aa30d3 (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 初コメ失礼します。すっごく楽しみにしてます。 (2022年4月2日 0時) (レス) @page25 id: e38918ab99 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 初めまして!最近殺戮の天使を知り、アニメを一気見しまして、夢小説を検索していたところこちらにたどり着きました。大変だとは思いますが、執筆頑張ってください!応援しています! (2021年4月16日 13時) (レス) id: eac0d1ea92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:坂内 | 作成日時:2020年8月11日 15時