沖田君は転生してヒーロー目指す【銀魂】【ヒロアカ】

悪夢はまだ終わらない ページ49

かわって、此処はとあるバー。


人の気配を感じさせないそこに、黒いモヤが、そして一人の男がどこからともなく現れた。




「いって…あのガキ、ナイフなんか投げやがって…！ほんとにヒーロー志望かよ…！」


脇腹に刺さったナイフを慎重に抜きながら毒づく

「完敗だ…手下どもは瞬殺だ。子供も強かった…！脳無があんなガキにやられるなんて…！話が違うぞ先生！！！」


それに応えるように小型のテレビから二人の声が交互に聞こえた。



『違うよ。ただ、見通しが甘かったね。んー、舐めすぎたかな』


『ヴィラン連合なんちゅうちゅうちな団体名でよかったわい。……ところで、脳無が子供にやられたというのはどういうことかね？』





「…その子供に、脳無の再生能力が追いつかなくなるまで斬られ続け…脳無は行動不能となりました…」

『なに！？』


「回収しようとしましたが、退散する直前にオールマイトが現れ、そのような時間が取れませんでした…」


『折角オールマイトなみのパワーにしたのに…！』



『ま、仕方ないかな。今回は残念だったね』



「あの餓鬼さえいなければ…！あの餓鬼…！餓鬼が…！！餓鬼ィ！！」



『悔やんでも仕方ない

今回だってけして無駄ではなかったはずだ。


精鋭を集めよう


じっくり、時間をかけて…









……ところで、その脳無を倒したという子供。


少し調べた方がいいかもね



いくら雄英の生徒とはいえヒーローの卵があの対平和の象徴を倒せるなんて考えられない。




普通は、ね





脳無が弱かったのか、はたまたその子供の強さがイレギュラーだったのか…』





その先生と呼ばれた人物はクツクツと喉を鳴らして楽しそうに笑った。

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