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ヒーローに… ページ3

犯人が持っていたナイフが姉上の頬にあたる、

つぅと一筋の血が流れる。

それを見た瞬間。

何かがキレた。




「ひっ…!」

ヴィランが当然悲鳴を上げる。

周りにいるショッピングモールの客たちがなんだとヴィランの視線の先を辿る。





見たのは少年だった。

まだ4歳程の少年。



だが、その少年はとてつもなく殺気だっていた。

瞳孔が完全に開いている。

この状態を前の世界の住民の言葉を借りるのなら







人殺しの目、というところであろう。


少年はどこからともなく真剣を取り出した。

そう。

どこからともなく。だ。

このような形で少年の個性がでたらしい。

4歳の少年には重いであろう真剣をぶれもなく構える。


そして、ヴィランに向かう。


速い。

素早い動きでヴィランに斬りかかる。

アイツは殺される。

誰もがそう思った。

ヒーローさえも動けずにいた。

この場で二人。

動いたものがいた。

「総悟!殺すのはダメだぞぉぉ!!」

「総ちゃんが手を汚すことなんてない!!!」





ここで叫んだのは父親と母親だ。



そこで少年は一瞬。その時間約0.1秒止まる。

すると突然真剣は木刀にかわり、ヴィランを気絶させる。



誰も動けずにいた。

あるものは、まだ少年が放った殺気が怖くて。

あるものは、少年がヴィランを1人で倒してしまったのが信じられなくて。

そしてあるものは、娘、息子達が無事で心から安堵して。

少年はなんの前触れもなく倒れた。

おそらく個性が初めて発動して、疲労で倒れたのであろう。

ここでようやく動けなかったもの達が一斉に動きだした。








「これは想像した武器を自由に作り出せる個性だね。万能な個性だが、連続で武器をだし続けると疲労がたまるから…」


正直あまり聞こえていなかった。

自分がようやく個性がでたのもあまり実感がないほど、さっきの出来事にショックを受けていた。


あの時、もしあそこで個性がでていなかったら?

そしたら姉上はどうなってしまっていたのか。

想像しただけで目の前が真っ暗になる。

Sは打たれ弱い。

しばらくうなだれていると、ふと温もりを感じた。

見ると、母親と、父親、姉上が抱きしめてくれていた。

すると、何故だか涙が出てきた。

よく回らない頭に一つの決意が固まる。

「俺、っ強くなる!ヒーローになって、姉上をっ姉上を守るっ!」

つっかえながら言った大きな決意。

家族は優しく微笑んで聴いてくれた。



そしてあれから、10年が過ぎた。

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設定タグ:銀魂×ヒロアカ , 沖田総悟 , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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蝶々 - 奏さん» わぎょ!?ほんとですね!すぐ直しました。教えてくださりありがとうございます! (2021年1月10日 20時) (レス) id: 3ee152304e (このIDを非表示/違反報告)
- 設定の幼馴染み2人にとっての総悟の所なんですが、総悟が総子になってます!! (2021年1月10日 20時) (レス) id: 40c6884502 (このIDを非表示/違反報告)
蝶々 - シオンさん» コメントありがとうございます。お褒めに預かり光栄です!! (2021年1月7日 6時) (レス) id: 3ee152304e (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 初めまして、私は、シオンといいます。とても素晴らしい作品だと思います。 (2021年1月6日 21時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
蝶々 - 多美さん» やっぱ沖田くんですもんね!謎の沖田くんだから大丈夫説wありがとうございます!! (2021年1月6日 16時) (レス) id: 3ee152304e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蝶々 | 作成日時:2020年9月16日 20時

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