12 ページ12
｢Aさん？！？！？！｣
『…紫耀くん』
｢あ、ごめん！顔、痛いよね？大丈夫？ごめんね。俺筋肉質だから硬かったでしょ？｣
『…会えた』
｢え？｣
『また会えた』
すると紫耀くんは柔らかく笑って｢俺、またねって言ったじゃん｣って優しく言うんだ。
ずるい。
｢Aさん、ちょっと待ってて。パン買ってくるからそしたらあの公園でまた一緒に食べよ？｣
『あ、待って！私今日買いすぎちゃってさ、食べ切れるか心配だったから、よかったらこれ二人で食べよ？』
そう言って持ってたパンの袋を持ち上げて見せると｢俺今日めっちゃお腹すいてるからいっぱい食べちゃうよ？｣っていたずらっ子みたいな笑顔でこちらを見てくる紫耀くん。
今日もやっぱり美しさが規格外だ。
並んで歩き、あの公園に辿り着くと 早速袋をガサゴソさせながらパンとにらめっこする紫耀くんから離れ、自販機でコーヒーを買う。前回奢ってもらった事がほんの少し引っかかっていたので、これでおあいこだなってほっとする。きっと紫耀くんは何も気にしていないだろうけど。
コーヒーを持って紫耀くんの座るベンチに戻ると彼は既に大きな口でクロワッサンを食べていた。
｢クロワッサン食べてよかった？半分いる？｣
って食べかけを私の口の前に差し出すけれど、じわじわと赤くなりそうな顔を見られたくなくて
『私はクリームパン！』
って誤魔化した。
その時、
｢何これ、浮気？｣
頭上から降ってくる声に私の体は凍りついた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 891人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あぴ(プロフ) - ゆり:)さん» こっちにもコメントくれてたんですね！気付くの遅くなってごめんなさい！同棲編、書きたいけど想像するだけで鼻血が止まらなくて指が動かないよねwwwでも時間があったら……ね…ふふふ(笑って誤魔化す) (2019年12月2日 23時) (
レス) id: cdd859c3ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - リアルなネタ満載で、Kingみんなのやりとりが本当にこんな感じなんだろうなって思えるリアルさで、愛を感じました〜！！！紫耀くんの笑顔を見ながら朝美味しいパンを食べられるなんて……← 幸せ過ぎる……同棲編、読みたいです！← (2019年11月29日 10時) (レス) id: 15293df38b (このIDを非表示/違反報告)
あぴ(プロフ) - ぴぴさん» ぴぴ様！コメントありがとうございます！限られた文字数の中に最高というワードが4回も！嬉しいです！紫耀くんの料理教室とか海人のお泊まりとか続編ネタも探せばありそうなので、時間見つけてポチポチしたいと思います！素敵なコメント本当にありがとうございました！ (2019年8月10日 1時) (レス) id: e5f9acc0c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ(プロフ) - はじめまして！ぴぴと申します！最高でした！最高の最高の最高でした！(語彙力なくてすみません)きんぐちゃんの会話が想像出来すぎてついついにやけちゃいました！！お時間があれば続編をぜひみたいです！！！！素敵な作品ありがとうございました！！（涙） (2019年8月10日 1時) (レス) id: ad43b604a1 (このIDを非表示/違反報告)
あぴ(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます！永瀬廉を抑えることができませんでした！笑 れんかいのおかげで無事付き合えてよかったです！元彼、当初もっとろくでなしになる予定だったんで誰もイメージしてなかったです！(まさかの)せっかくなので岸くんにしま…す？笑 (2019年8月8日 23時) (レス) id: e5f9acc0c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あぴ
| 作成日時：2019年7月29日 14時
